三菱重工業(株)が純利益42%減、大型客船の特損響く
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三菱重工業(株)が5月9日に発表した2016年3月期の連結決算は、純利益が前年同月比で42.2%減の638億円だった。海外から受注した大型客船事業で工事の遅れや度重なる引き渡しの延期があったため、特別損失を計上したことなどが響いた。
売上高は1.4%増の4兆468億円で、初めて4兆円を超えた。火力発電プラントなどで減収したものの、民間航空機の増収、製鉄機械の事業統合効果、ターボチャージャー・冷熱・フォークリフトの規模拡大による増収が押し上げる形となった。営業利益は4.5%増の3,095億円。姫路第2火力関連対策費用の計上などによりエネルギー・環境部門が減益となったが、円安と民間航空機の増収により交通輸送部門で増益となった。経常利益は0.8%減の2,725億円。
客船事業関連の特別損失は1,039億1,100万円。また持ち分法適用関連会社である三菱自動車工業(株)の燃費不正問題については、影響額の見積もりは困難であるとして反映しなかった。
2017年の見通しは売上高4兆4,000億円、営業利益3,500億円、経常利益3,300億円、純利益1,300億円としている。
【平古場 豪】
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