中洲・千鳥饅頭ビル取得の薩摩蒸氣屋 「かすたどん」が中洲土産の定番なるか
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中洲4丁目、「千鳥饅頭総本舗」の店舗が入っていたビルが競売となり、落札業者から購入したのが「かすたどん」「かるかん」が人気の(有)薩摩蒸氣屋(本社:鹿児島市千日町、山口学代表)だった。同社は鹿児島を代表する郷土菓子「かるかん饅頭」の製造販売を長年手がけてきた。経営不振に陥った時期も聞かれるが、1980年代後半に発売した、カスタードクリームを蒸しカステラで包んだ「かすたどん」が大ヒット。業績は好転し、現在、かすたどんは同社の看板商品となっている。近年、売上高は25億円で安定推移している。
2012年9月に福岡に初出店。博多阪急店では同店限定の「博多焼どうなつ」も人気となり、行列ができるほどに。筆者も知人に連れられ、行列に並び、焼き立てのどうなつを買い求めた記憶がある。鹿児島、宮崎、福岡に20カ所以上の販売拠点を構える同社。「あの金額で採算は採れるのか」と多くの不動産業者はつぶやくが、中洲進出はステータスを追い求めてか、それとも新たな「中洲土産」誕生か。大いに注目していきたい。
【東城 洋平】
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