COMPUTEX 2016~「これ、使ってみませんか!」(前)
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「COMPUTEX Taipei 2016」(5.31~6.4開催の世界最大級のICT・Information and Communication Technology国際見本市)の現地・台北から参画企業の生の声を座談会形式でレポートする。お集まりいただいたのは、沖縄県出展企業から4名。
今、地方自治体・企業などで、アジアに進出する第1歩として、アジア地域で開催の国際見本市・展示会への参加が注目されている。【座談会出席者】(沖縄県出展企業の皆さん)
・(株)マグナデザインネット
代表取締役社長 神山一弘氏
開発部 エキスパートエンジニア 国吉卓氏
・NECソリューションイノベータ株式会社
イノベーション戦略本部イベント・観光事業推進室 室長 森山由縁氏
パブリック事業本部沖縄支社 クラウドICTグループ 金城道氏、
・特定非営利活動法人フロム沖縄推進機構 板良敷朝計氏
・沖縄・公立大学法人 名桜大学名誉教授 清水則之氏(座談会アドバイザー)
清水先生はCOMPUTEX参加21回目で、沖縄県出展に関しては名桜大学教授時代から関わっている。FROM沖縄が県から受託、予算を頂き、出展企業を募る
――「COMPUTEX Taipei 2016」会期中のお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。本日は、読者に現地・台北から生の声を届けたいと思いますのでよろしくお願いいたします。まず、沖縄県ブースの取りまとめ役の板良敷さんから、所属のご紹介をお願いします。
板良敷朝計氏(以下、板良敷) フロム沖縄推進機構の板良敷です。1998年に沖縄県の情報通信関連産業政策の指針として、「沖縄県マルチメディアアイランド構想(MMI)」が策定されました。同構想の推進体制として、21世紀に向けた新産業創出と経済的自立発展のために、県内の産・官・学を中核メンバーとして、1999年4月にフロム沖縄推進機構は設立されています。
今回のCOMPUTEXはフロム沖縄が県から受託、予算をいただき、会場を手配、出展企業を募りました。沖縄県として、COMPUTEXへの参加は4回目になります。国内では、同じような形で、東京ビッグサイトやパシフィコ横浜などのICT関連展示会に参加しています。従来はコンピュータと縁遠かった新しい事業に取り組む
森山由縁氏(以下、森山) NECソリューションイノベータの森山です。私どもの会社はNECの100%の子会社で、北海道から沖縄まで、あらゆる地域で、様々な分野においてソフトウェアを開発、ソリューションを提供する会社です。沖縄では、地域の特色を生かし、イベント・観光事業、農林水産業などの従来はコンピュータと縁遠かった分野で新しい事業に取り組んでいます。COMPUTEXには東京から3人、沖縄から3人の6人体制で来ました。
今回展示しているものは、東京で企画、沖縄で開発し、この3月に県のご支援もいただきながら、沖縄県というフィールドで実証したイベント・観光事業に関するソフトウェアです。琉球大学発ベンチャーです。今回はLTEの測定器を出展
神山一弘氏(以下、神山) マグナデザインネットの神山です。弊社は、2001年に沖縄で創業した国立大学法人・琉球大学発ベンチャーです。設立当初は主に、地上デジタル通信を受信するLSIチップの開発、その後、大手企業の各種ワイヤレス通信の研究開発などを受託していました。しかし、地上デジタル関連は普及が終わり、当社が関係する分野の市場は縮小した感が強く、今、新たな分野の開発を手がけています。今回、COMPUTEXに出展したのはLTEの測定器です。今回は若い人材の教育も含めて3人体制で来ました。
私も、台湾の人は日本人に好意的であると感じています
――ここからは、自由にご発言いただきたいと思います。清水先生も、お気づきの際は、アドバイスをお願い致します。さて、まず台湾・台北の印象から教えて下さい。
神山 台湾は沖縄から近いこともありますが、全く違和感がありません。さらに言えば台湾の方は沖縄県人、日本人に「本当に好意的である」と感じています。「出展してよかった、来てよかった、」というのが私の第一印象です。
金城 私はダーツが趣味で、こちらに来てからダーツバーに通い、できるだけ地元の方とお話するようにしています。昨日は地元の日系某電気会社の方と知り合い、飲食をともにしました。私も台湾の人は沖縄県人、日本人に好意的であると感じています。今、私はJapanでなく、I am from Okinawa.という自己紹介をしています。その方が、話が広がっていくことを実感したからです。台北では、東京より沖縄を身近に感じていただいている方にも多く出会います。
国吉 台湾は沖縄県人にとって、九州・福岡に行くより距離的に近いです。沖縄県人の出張としては、交通費、宿泊代などを含めて、東京や横浜はもちろん、九州の福岡に行くよりコストがかからないかも知れません。
板良敷 確かに、大規模な国際的な展示会などで比較すると、沖縄の場合は東京に行くより台北に行く方が、時間も短縮でき、効率が良いと言えます。
(つづく)
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