八幡西区役所跡地開発で地域活性化目指す(5)
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(株)サンキュードラッグ 代表取締役社長兼CEO 平野 健二 氏
大英産業(株) 代表取締役社長 大園 信 氏利便性の高い黒崎エリア
――生活にともなって生活スタイルは変わります。そういうとき、もっとコンパクトに住みたいといった要望も出てくるでしょう。とくに今回のプロジェクトは特徴がありますから、そのニーズも大きいと思われます。平野社長は、黒崎エリアに対してどういう貢献ができるとお考えですか。
平野 私は門司港に生まれ育ちました。黒崎は小倉を抜くのではないかという勢いが一時期、確かにありました。門司港に住む私から見るとうらやましかったですね。それが一体どうしたのか、ということが起こってきています。なまじ副都心と呼ばれ、都心機能みたいな、あれだけの商店街、デパートまでできてしまったことが逆に足を引っ張っているんだろうなと思っています。
私は黒崎を見て、もったいないと思っています。というのが、鉄道が通い、特急が停まり、筑豊電鉄、バスターミナルもある。あんな便利な場所はないでしょう。もし、近隣の駅前から住宅地が広がるような環境であったとするならば、とてつもなく住みやすい場所になると思います。残念ながら商業は郊外にシフトしていっていますから、街のかたちも変わるときにきているのではないかとも感じられます。昔は黒崎に出て来なくてはならなかったから、広域型の商業が成り立っていましたが、今は郊外にも大きな店舗が生まれています。
今後、黒崎の都心に求める機能はむしろ、住居の集積と近隣型の商業の発展にあるのではないかと思います。そうなれば、コンパクトシティとして魅力のある街になるのではないでしょうか。
――黒崎に求められている機能は変化してきているということですね。10年、20年後、どういう街になっていくとお考えでしょうか。理想も含めてお聞かせください。
大園 私たちは住まいの情報館という店舗をつくって、お客さまのニーズを全部聞いて願いを叶えるという活動を下関までやっています。マンション、戸建、中古、商業施設、店舗などあらゆる建築・不動産に関する分野でお客さまになってもらいたいということです。商店街でも時代に即した改築などのご要望があれば、私たちにお任せいただければと思います。サンキュードラッグさんは本当に良いパートナーになっていただきました。ありがたいことです。
平野 今回のプロジェクトで、黒崎エリアの外側から街が少しずつ変わっていくと思います。ドミノが1個ずつひっくり返っていくような感じで変化が連鎖すると、より住みやすい街になっていくと思いますよ。
(つづく)
【司会・編集/柳 茂嘉】<プロフィール>
大園 信(おおぞの・まこと)
大英産業(株)代表取締役社長。1949年、大分県宇佐市生まれ。専修大学商学部卒業。73年に常務取締役就任、77年に副社長就任を経て2001年に代表取締役社長に就任。住まいのニーズを満たすことを通じて地域の人々とともに成長していける企業を目指す。趣味はゴルフ。<プロフィール>
平野 健二(ひらの・けんじ)
(株)サンキュードラッグ代表取締役社長。1959年、北九州市門司区生まれ。一橋大学商学部経営学科卒業後、サンフランシスコ州立大学経営大学院でMBAを取得し、大手製薬メーカーに就職。86年にサンキュードラッグに入社、2003年に代表取締役社長に就任。趣味はゴルフ。法人名
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