北九州スタジアムの命名権~ミクニに決定
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北九州市は9月15日、JR小倉駅近くに建設中の「北九州スタジアム」が、平成29年3月に供用開始するのに合わせ、同スタジアムにネーミングライツ(施設命名権)の導入を発表。
借地料込みで年間1億5,000万円の維持費が発生することから、市は負担軽減を図るために命名権の売却を決めたという。
10月21日に応募を締め切り、選定委員会で審査。今月11月2日、北九州市はネーミングライツスポンサー(命名権者)に、同市小倉北区の不動産会社「(株)ミクニ」に決まったと発表した。
今後スタジアムの愛称や使用開始時期を協議し、契約を締結する予定にしているが、どのような愛称になるのだろうか。
ミクニは(株)ワールドホールディングス(東証1部上場/福岡市博多区博多駅前2−1−1 福岡朝日ビル)の傘下企業。ワールドHDは伊井田栄吉社長が1981年(昭和56年)小倉北区で創業した三晋産業株式会社(現みくに産業株式会社)が前身。<北九州市が公表した内容>
1 スポンサー
(1)団体名:株式会社ミクニ
(2)所在地:北九州市小倉北区紺屋町12-4
(3)業務内容
・リノベーション(不動産買取再生)事業
・プロパティ(賃貸不動産管理・斡旋)事業
・流通(不動産売買仲介)事業
・ディベロッパー(宅地開発・マンション分譲)事業
2 金額及び期間
(1)金額 年間3,000万円(消費税及び地方消費税相当額を除く)
(2)期間 3年今後のスケジュールについて
・総工費99億円の北九州スタジアムは来年1月に完成する。3月12日に正式にオープンする予定にしており、サッカーJ2・ギラヴァンツ北九州の新たな本拠地になる。
・2019年に日本で開かれるラグビー・ワールドカップ(W杯)で、世界ランキング5位の英ウェールズ代表が事前キャンプ地とすることが決定。北橋健治市長は今月19日、カーディフで行われる日本代表とウェールズの親善試合に合わせて渡英し、ウェールズラグビー協会と覚書を結ぶことにしている。北九州市活性化の起爆剤となるか
1963年4月1日に6番目の政令指定都市となった北九州市の推定人口は102万3,000人だった。一方1972年に政令指定都市となった福岡市の人口は88万5,000人。しかし6年後の1978年に北九州市を追い超してからも増加を続け、16年10月の推定人口は155万3,000人と大幅に増加。第6位の神戸市の156万3,000人を抜いて全国第5位の座に躍進。その反面北九州市の人口は別表の通り95万6千人と年々減少し、現在第13位の座に甘んじているのが分かる。
今回スタジアムの建設により年間約20万人の利用を見込んでいるといわれるが、はたして北九州市浮揚の起爆剤となるのか。それとも経費負担が重くのしかかるのか。来年2月に通算10年の節目を迎える北橋市長にとっては、新たな試練の始まりとなりそうだ。【データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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