業界との腐れ縁、収賄容疑で逮捕の阪大教授
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大阪大学大学院工学研究科の教授・倉本洋氏(57)が、210万円の収賄の疑いで逮捕された。贈賄側の逮捕者は、東亜建設工業主任研究員・樋渡健氏(43)、飛島建設担当・久保田雅春氏(57)。
倉本容疑者は、建築耐震工学、鉄筋コンクリート構造、鋼コンクリート合成構造の専門研究者であった。大阪大学の許可を得ずに、上記2社のために建物の耐震強度の研究の便宜を図ったことで、逮捕に至ったと言われる。倉本容疑者は大阪工業大学工学部建築科を卒業して、同大学大学院で修士資格を得る。さらに東京大学工学研究科で博士号を習得。鴻池組本社技術員、建設省(現・国土交通省)建設研究所を経て、コーネル大学に留学。2008年より、大阪大学の教授に就任している。言うなれば、官民学のすべての世界を渡り歩き精通しているキャリアを有している人物だ。業界各方面に、腐れ縁を形成してきたと言える。
ある構造設計士は、次のようなコメントをくれた。
「普通に裁判などで耳にするのは、民間会社に籍を置いていた大学教授などは、すべての発想が施工業者よりです。自分が争っているマンション裁判での建築委員の元大学教授も、建築技術もなく、自分の法以外の知識を振り回しただけの先生でした。我が恩師ながら情けない限りでした。今回の大阪大学の教授も、おそらく民間とズブズブだと思います。それに、そこの研究室の卒業生を就職させるためにも、付き合いとしての癒着もできるのも、不思議ではありません!一般の人が、大学教授という地位を美化しすぎているのです」。しかし、たかが210万円の収賄(まだ金額は膨れると思うが)で己の地位を失うとは、軽率な輩である。
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