下関ゴルフ倶楽部~理事長辞任に山口銀行相談役のカゲ(4)
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福田浩一山口FG社長退任の真相に迫る
福田頭取が清交会の懇親会を欠席してから約半月後の5月13日、福田浩一社長(兼山口銀行頭取)の退任が発表された。後任には吉村猛取締役が昇格し、福田氏は代表権のない会長(同山口銀行)に退くことになった。
一体何があったのだろうか。その山口FGのトップ交代は2016年6月27日付のNetIB-News「山口FG社長交代の深層に迫る(3)」に掲載していた。
~以下はその要旨~
山口FGの福田浩一社長はまだ63歳であり、続投してもおかしくない年齢である。福田社長は吉村猛氏(56歳)へのバトンタッチを、「山口FG設立10年を機に、若返りを図るため」としたが、額面通りに受け取っていいのだろうか。長期政権と見られていた福田社長の突然の退任だった。
1番目に考えられるのは健康上の問題だ。高血圧や糖尿病などの持病などがあるといわれる。
2番目に考えられるのは内部抗争による交代。
3番目は外部要因による頭取交代説も囁かれている。福田社長は、田中耕三相談役の後を受けて下関ゴルフ倶楽部の理事長を務めているが、会員の一部から「理事長ら4人がゴルフ半額プレイ」で、社員代表訴訟を起こされているからだ。この4人の中に田中相談役も含まれており、その処理の仕方をめぐって一波乱あったのではないかとの噂もあるが、真偽の程は定かではない。
いずれにせよ、12年間山口銀行および山口FGをトライアングルで支えてきた福田・野坂・加藤の三氏が、同時にトップの座を明け渡すことになったのだ。福田氏は代表権のない山口FGの会長兼山口銀行会長。また一昨年、もみじ銀行と北九州銀行の会長に就任したばかりだったが、非常勤取締役に下り、野坂文雄氏(67歳)がもみじ銀行会長、加藤敏雄氏(68歳)が北九州銀行会長に就任する。いずれも代表権のない会長となるが、このようなトップ交代の人事を、はたして福田氏1人で決断したのだろうか――。巷では、「田中相談役の大きな力が働いたのでは」との見方が有力となっている。
ある消息筋は、「今回の頭取交代は1~3番の理由が複合しているようだ。加藤氏と野坂氏は頭取退任後のポストを福田氏に奪われたと憤慨していたとの話も出ていた。しかし下関ゴルフ倶楽部の『ゴルフ半額プレイ』の処理を巡り、田中相談役の逆鱗に触れた福田氏が失脚。そのお蔭で加藤氏と野坂氏は代表権はないが、それぞれ会長ポストに留まることができ、今は溜飲を下げているのではないか」と語った。
(つづく)
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