下関ゴルフ倶楽部~理事長辞任に山口銀行相談役のカゲ(6)
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福田浩一山口FG社長退任の真相に迫る
「下関ゴルフ倶楽部を愛する会」(住興信世話人)は、「ゴルフ半額プレイ」で福田理事長ら4人を提訴。世話人の住氏にインタビューすると、「かつて山口銀行には、何の落ち度もない頭取を自分たちの意に沿わないからといって、クーデターで失脚させた『頭取交代劇』があった。裏で糸を引いたのが田中相談役であり、当時は下関ゴルフ倶楽部理事長。新頭取になったのは現理事長の福田浩一氏。幹事は山口リース社長の西原克彦氏と、いずれも守旧派の面々が、下関ゴルフ倶楽部を私物化しているのです。そのため『ゴルフ半額プレイ』で、田中前理事長、福田理事長、田口前キャプテン、梅﨑現キャプテンの4人を相手に『社員代表訴訟』を起こしたのです。今の下関ゴルフ倶楽部は、一般会員のものではなく、あたかも小説に登場するクーデター派の社交場となっているように思います。だからこそ、私たちは何とか創業当初のゴルフ場に戻したいとの思いから、裁判で争っているのです」と語ってくれたが、その半年後の2015年6月に開催された山口FGの株主総会では「ゴルフ半額プレイ」は大きな問題とはならずに閉会。しかし翌年6月に開催された山口FGの株主総会には、大きな変化があったのだ。
山口FGの第10回定時株主総会 2016年6月29日(水)
2016年6月30日付の「Net IB News」で、山口FGの第10回定時株主総会を「山口FGの株主総会、39分で終了」として掲載。
~以下その概要~
山口FGの株主総会が午前10時から山口銀行本店8階にある講堂で開催された。株主数8,380名、24万2,093個に対して、委任状やインターネットを含む出席者は3,547名、21万314個で総会は成立。
議長の福田浩一社長より、第10期事業報告と計算書類の内容報告のあと、第1号議案の取締役6名の選任と第2号議案の監査役等委員の取締役1名の選任は賛成多数で承認された。その後の株主との質疑応答では、当社顧問の浜崎裕治氏が株主の1人として、「福田社長は下関ゴルフ倶楽部の理事長をされているが、同倶楽部では福田社長と旧理事長で現在山口銀行相談役の田中耕三氏の2人が、一部会員から提訴され、現在山口地方裁判所で係争中とのことですが、今後どのように対応するのでしょうか」との質問を投げかけた。
福田議長は、「その件は、今日の議題とは関係ないのでお答えする必要はないと考えます」と突き放すように語ったが、静まり返った場内の雰囲気を意識したのであろうか、「あえて言うなら裁判となっていることは事実です」と付け加えて質疑を打ち切ったが、心の中には「ゴルフ半額プレイを甘く見過ぎた」との思いがあったのではないだろうか。
「福田氏の発言とは裏腹に、金融機関のトップが裁判の被告人となっていることに対して、中国財務局は大きな関心を寄せているとの話も伝わってきている。また、今年9月末に下関ゴルフ倶楽部のクラブハウスが完成する予定だが、山口FGと親しい清水建設に発注した総額11億円のうち、10億円の返済目処が立っていないことも新たな問題として浮上した。
山口FGの株主総会は午前10時39分に閉会となった。総会後の臨時取締役会議で吉村猛氏が山口FG社長(兼山口銀行頭取)に、福田氏は代表権のない取締役会長に就任したが、下関ゴルフ倶楽部の裁判は、いよいよ7月から本格化する予定になっており、目が離せない状況が続くことになりそうだ」。
記事はこう結ばれていたが、11月30日の判決で福田理事長ら4人の敗訴が決まったのだ。
(つづく)
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