今津運動公園硬式野球場、当初計画から1年遅れ~2018年春オープンへ
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当初計画は今年春のオープン予定
福岡市西区の今津運動公園で建設中の硬式野球場が、当初計画から1年遅れで工事が進んでおり、早くても2018年春のオープンになることが福岡市への取材でわかった。今年春のオープンを目指し、建設工事が始まったのは14年5月。着工から完成まで約4年を要することになる。
他の野球場と比べると、建設期間が長いのは一目瞭然。16年3月にオープンした筑後市のホークススタジアム筑後(約3,000人収容)は約1年2カ月、プロ球団・広島カープの本拠地であるマツダスタジアム(広島市民球場、3万3,000人収容)でさえ、約1年4カ月で完成している。今津運動公園の硬式野球場は総収容人員5,722人。規模だけで考えると4年もかかる理由がわからない。
市担当課(住宅都市局みどり整備課)は、建設に時間がかかる理由について、「地場企業の受注機会を増やすため、業種ごとに分離分割発注しています。このため、各工事の施工ヤード(作業場)が重ならないような工場調整等が必要となります」と説明。加えて、芝生の養生期間が1年程度必要なこと、予算の平準化への配慮などから、当初から3年計画の建設工事であったという。
一部の工事における工期の遅れも、当初の予定を狂わせる要因になっていることがうかがえる。市への情報公開請求で開示された建設工事の関連書類によると、建設工事は、全体造成、内野スタンド、排水設備や給水管などのインフラ整備、スコアボード、駐車場などに分けて発注。そのうち、水はけの悪さや地盤の軟化で、最初の造成工事等が1カ月遅れ。同様の理由で、16年5月に着手した駐車場整備工事が2カ月遅れとなっていた。また、現時点では、スコアボードの関連工事との工程調整で、内野土盛スタンドやグラウンド透水管の整備が2カ月の工期延長、内外野グラウンドなどの整備工事が一時中止という乱れが生じている。
「一昨年の秋に内野スタンドが完成しているのを見て、オープンが近いと思っていた。早く完成して欲しい」とは、西区在住の男性(37)。周辺地域では、野球チームの試合やソフトボール大会などで、学校のグラウンドを借りることが多く、住民の間では野球場の完成を今か今かと待ち遠しく思っている声が多いという。市民のニーズがあってこその野球場建設。さらなる工期の遅れがないことを祈るばかりだ。
【山下 康太】
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