基礎屋を経営するA氏の鼻息が荒い。「私たちは機械を稼働させ続けるために細心の注意を払ってきました。単価は二の次にしてできるだけ機械稼働100%に専念してきたのです」と語る。だから建築費高騰に関わらず杭打ち費用はあまり上がってこなかった。ところが業界は様変わりしている。杭打ち機械がまったく足りなくなったのだ。原因はさまざまである。(1)熊本の復興工事が本格化した(2)東京に機械が奪われている、とか。さらにA氏が続ける。「私のところでは向こう2カ月、手持ちの機械は完全に予定が埋まっています。フル稼働状態です。こうなると、同業者間で本音をぶっつけ合うようになります。『もう儲けのない仕事は止めようや。単価を上げようや』という声が強くなってきました」と。杭打ち機械を確保できないゼネコンの泣き言が耳にされるようになったが、まさに「基礎屋の逆襲=ゼネコンが潰される時代」の来襲か。
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