福岡市初の小中一貫校、能古島に誕生へ
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福岡市内で初となる小中一貫教育校が、能古島(西区)に誕生する。福岡市の高島宗一郎市長が14日に行った会見で明らかにした。
現在、島内には福岡市立能古小学校と福岡市立能古中学校がある。両校は同じ敷地内に隣接して立地しており、併設校ではないが学校行事などを連携して実施している。また、両校は福岡市教育委員会より特認校の指定を受けており、島外からの通学も認められている。
今回、両校の校舎が改築する時期に入ったことや、義務教育関連の規制緩和などの準備が整ったこともあり、施設一体型の小中一貫教育校として新たに生まれ変わる。開校は2019年度を予定。小中一貫校となった後は、教育カリキュラムにもより柔軟性が持たせられるという。
現在、福岡市内には、アイランドシティの福岡市立照葉小中学校(東区)や、福岡市立舞鶴小中学校(中央区)などの、いくつかの小中連携校が存在するが、施設一体型の小中一貫教育校としては今回が初の事例となる。能古小・中学校では、2015年度の「英語が使える中学生日本一」を目指す国際教育礎プランの小中高連携モデル地区に指定され、ICTを活用した遠隔授業を実施するなどの取り組みが進められているほか、能古小の3年生を対象に「ロボット先生によるロボットのプログラミング講座」が行われるなど、これまでにもさまざまな実験的な教育が行われた実績を持つ。
娘が能古小に通っているという島内在住の男性は、今回の件について「能古小と能古中は同じ敷地内にあることもあり、もともと学校行事などで連携することも多い。今後、一貫校となることで、より一体的でスムーズな教育の連携が図れるのではないでしょうか。スケールが小さい学校ということもあり、良い意味での実験的な教育が行われる学校になれば」と期待を寄せる。
都心に近く、かつ恵まれた自然環境を持つ能古島。新たに誕生する小中一貫教育校により、子どもたちがより良い教育環境を得られるとともに、島の活性化にもつながることを期待したい。
【坂田 憲治】
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