2024年11月21日( 木 )

時代をひらく女性たち~HCM.link 三浦久美氏(前)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 政府が成長戦略の1つに掲げる『女性の活躍促進』。しかし、今もなお女性の社会進出に立ちはだかる問題が山積みになっているのは周知の事実だ。それでも、多くの試練を乗り越え、社会に貢献する女性は大勢いる。信念を持ち、働く女性の姿は輝いている。女性経営者シリーズ「時代をひらく女性たち」では、分野を問わずさまざまな業界で活躍している女性にスポットを当てる。

 第3回目は、ヘルスケアサロン「YouLucks-ゆらっくす」を経営するHCM.linkの三浦久美氏。「さとう式リンパケア」のインストラクターの資格を持ち、企業と顧問契約を結び従業員の健康促進管理を行う企業対応ヘルスケアマネージャーとして活躍している。

 さとう式リンパケアは、愛知県春日井市で開業している歯科医の佐藤青児氏が考案した健康・美容法だ。重要なポイントは「優しいタッチ」。押さず、揉まず、引っ張らずに「20g以下の圧」によって硬くなった筋肉を緩めることで体液循環を正常化し、体の不調を整える。さとう式リンパケアは簡単にセルフケアが行え、継続することでより健康的な身体へと導くことができる。

 今年2月20日にオープンした「YouLucks-ゆらっくす」では、一般客に向けてさとう式リンパケアの施術を行うほか、ヘルスケアマネージャー契約を結んでいる企業の従業員の健康管理を随時行っている。

 ストレス社会といわれる現代。ストレスや過労によって体に異常をきたすことも珍しくはない。しかし、社員の日ごろの体調管理にまで気を配っている企業は少ないのではないだろうか。企業対応ヘルスケアマネージャーの発案者である三浦氏に、従業員の健康管理の重要性についてお話をうかがった。


健康である喜びを知ってもらいたい

 ――まず、「企業対応ヘルスケアマネージャー」とは、どのような活動をされるのでしょうか?

HCM.link 三浦 久美 氏

 三浦久美社長(以下、三浦) 企業さまと契約し、従業員の皆さんの健康維持や健康意識を高めるケア方法の伝授、また健康管理そのものを担当しています。たとえば、今はトリゼンフーズ(株)さまや、(株)エフジーフーズさまの健康促進顧問に就任し、定期的に会社訪問をして従業員の皆さんにさとう式リンパケアによる施術やセルフケア方法を教えています。

 また、今後は訪問するだけではなく、近隣であれば「YouLucks-ゆらっくす」に直接お越しいただき、施術する流れになる予定です。

 ――さとう式リンパケアは、テレビや雑誌などさまざまなメディアでも取り上げられている健康法ですが、具体的にはどのような施術になるのでしょうか?

 三浦 簡単にいえば、「優しく触れる・揺らす・呼吸する」だけなんです。肩コリというのは、筋肉が硬くなっている状態を指すのですが、そうなるとリンパの流れが悪くなり、老廃物が排出されなくなるなどさまざまな循環障害を起こします。マッサージや指圧で強い刺激を与えたところで、一時的に血流は良くなるかもしれませんが、筋膜や筋繊維を傷めるだけで根本的な解決にはならず、その後また筋肉が硬くなってしまいます。

 肩コリをなくすために大切なのは、凝りの原因である緊張を緩めること。さとう式リンパケアではリンパ間質液を「流れやすい状態」にし、自然と流れるように促します。

 ――さとう式リンパケアのインストラクターの資格をとったのは、ご自身の体調不良がきっかけになったと聞いています。

 三浦 そうなんです。司会業やレポーターの仕事をしていたのですが、長時間の立ち仕事でなおかつ緊張感のある現場で気を張っていなければいけなかったので、肩コリはもちろん、全身のコリが本当にひどくて。実は、私もマッサージに通っていたのですが、最初は月に1回マッサージに通っていたのが、10日に1回、1週間に1回、3日に1回とどんどん通う頻度が増えていきました。常に揉まれていないと、だるくて仕方がない状態になったんですね。

 ただ、それだけ通っていたのに、ついにはヘルニアになってしまって。しかも、その少し前から花粉症や喘息も同時に発症していて、本当に踏んだり蹴ったりでした。とくに花粉症の薬を服用すると声が掠れて出なくなってしまい、仕事もまともにできない状態になりました。何とかしたくて有名な病院を何件もまわり、指圧、漢方、サプリ、とにかく何でも試してみたんですが、どれも効果がなかったんです。

 ――精神的にも辛かったと思います。

 三浦 自分の体調を自分でコントロールできないって、すごくストレスになるんですよ。肩コリと花粉症ってすごく身近な存在で、たいしたことないと思われる方もいらっしゃると思うのですが、それがずっと付きまとっているとやっぱり心身共に疲れ果ててしまうんです。「このまま死んでしまった方が楽かなぁ」なんて考えてしまうときもありました。息子が小さかったので持ちこたえましたが、不安から鎮痛剤を手放せない状態でした。

 ――さとう式リンパケアに出会ったのはそのころでしょうか?

 三浦 そうです。藁にもすがる思いでさまざまな方法をネットで調べていたところ、これまで勉強してきたことと真逆の理論を唱えているさとう式リンパケアに興味を持ちました。最初は無料セミナーを受講し、体験で施術をしてもらったんですけど、そのときに体がすっと軽くなったんですね。これは効果があるかもしれないと思って、教えていただいたケア方法を家でも試していたら半年でヘルニアが治ったんです。嘘みたいな話だとは自分でも思うんですが、花粉症の症状もなくなって驚きました。

 そのとき、「ああ、体に何の不調もない状態ってこんなに幸せなことだったんだな」と感動して、この方法を皆にも共有したいと思ったんです。本当に、ただそれだけの気持ちでインストラクターの資格をとりました(笑)。単純と思われるかもしれませんが、それだけ、本当に感銘を受けました。自分が何年も悩んでいたことから解放される喜びをみんなにも知って欲しかったんです。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:三浦 久美
所在地:福岡市中央区春吉3-21-21
営業時間:午前10時~午後7時
サービス:予約制ヘルスケアサロン&レンタルスペース
お問い合わせ:youlucks.japan@gmail.com

<プロフィール>
三浦 久美(みうら くみ)
1969年生まれ、大分県出身。銀行勤務から司会業へ転身。20代後半から東京へ大手プロダクション所属から1年でフリー活動。出産を機に帰省し、地元TVリポーター・ナレーター・イベントMCなどフリーランスでさまざまな活動を行っている。さとう式リンパケア公認インストラクターの大分県第一号。行政委託事業として大分の幼稚園、保育園にて姿勢改善、ケガ防止の体操指導なども行っている。

 

(後)

関連キーワード

関連記事