100万台突破したPSVRは新時代の尖兵になるか
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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のアンドリュー・ハウス社長が、2016年10月に発売した仮想現実(VR)端末「PSVR」が100万台を突破したと発表した。16年は「VR元年」といわれ、PSVRをはじめとしたヘッドマウント型端末(ゴーグル状のディスプレイを頭部に装着することで、通常のディスプレイよりも高い没入感を得られる)が市場に登場した。
PSVRは、同社が発売している家庭用ゲーム機・プレイステーション4(PS4)に接続して使用する。競合となるOculus RiftやHTC viveが高性能のパソコンとの接続が必須になるうえで本体価格が10万円以上と高額であるのに対し、PSVRは5万円を切る価格で登場。PS4の累計販売台数が6,000万台に近づいている現在、VRコンテンツのプラットフォームとしては最も有力だといえるだろう。
現在のVR市場はゲームやエンターテインメントコンテンツが主流であり、これもゲーム専門機と連携しているPSVRにとっては有利な材料。今後VRがエンタメのみならずさまざまなジャンルで活用される際にどれだけキャッチアップできるかが、PSVRがVRプラットフォームのスタンダードになれるかどうかを左右する。
VR市場をより広めるためには、なるべく多くの消費者にVRコンテンツに触れてもらい、その魅力を体験してもらうことが必要。SIEはすでに取り組みを進めているが、今後はさまざまな場で、PSVRを通じてVRを体験する機会が増えることだろう。
【深水 央】
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