博多駅からロープウェー!? 福岡市が構想
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博多港ウォーターフロント地区
JR博多駅と博多港の間が、ロープウェーで結ばれるかもしれない――!?
福岡市は現在、「ウォーターフロントネクスト」と銘打って、ウォーターフロント地区(WF)である中央ふ頭と博多ふ頭の再整備のプロジェクトを進めている。市は、アジアからのクルーズ船が寄港し、MICE施設が集積しているWFを天神や博多駅と並ぶ市の拠点にするため、WFの入り口に位置する福岡サンパレスを解体して交通広場にするとともに、バスターミナルや地下駐車場を建設する計画。
だが、現在、JR博多駅からWFまでの距離を移動する公共の交通手段はバスしかない。地下鉄の場合は、最寄りの箱崎線・呉服町駅からでも徒歩10分以上かかるうえ、博多駅からだと中洲川端駅での乗り換えが必要になる。かといって、路線バスを増便すると今度は渋滞が発生する懸念もある。そこで市は、JR博多駅とWFを結ぶ新たな公共交通機関が必要と判断。博多駅とふ頭とを結ぶ大博通りを立体的に活用して、新たな交通機関をつくる検討を開始した。市が2015年にWFの将来像について民間からの公募を募った際に提案のあった、ロープウェーによって駅と港を結ぶ案も含めて、採算性の調査や実現の可能性を探るとしている。
古くからの港町であるにもかかわらず、これまでWFまでのアクセスがなおざりにされてきた福岡市。WFへの新たな交通網が整備されることで、都市のさらなる魅力向上に寄与することを期待したい。
【坂田 憲治】
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