2024年12月22日( 日 )

三連水車に水音戻る~九州北部豪雨被災地で進む復旧作業

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
7月20日の三連水車の様子。大量の泥が堆積している

 2日朝、九州北部豪雨被害を受けた三連水車の試験稼働が始まった。再稼働を目指して7月16日ごろから、水車を管理する「山田堰土地改良区」の職員らがたまった泥などの除去作業を続けており、約半月を経てようやくの試験稼働となった。

 堀川用水路に設置された三連水車は、江戸時代から一帯の農業を支えてきた地域のシンボル。今回の豪雨災害では水車本体に被害はなかったものの、流木や泥が堆積して稼働できない状態が続いていた。単なる観光資源の再開という以上に地域住民を励ます意味もあるため、早期の稼働が待たれていた。

 3日午後も、三連水車は大きな水音をたててスムーズに回転し、見物に訪れていた観光客らから歓声があがっていた。

 三連水車横の藤井養蜂場は、7月13日から営業を再開している。併設された販売スペースには被害当時の様子がわかる写真が展示され、訪れた買い物客らが立ち止まって写真を眺める姿が見られた。

藤井養蜂場内に掲示された、被害当時の状況を伝える写真

 

 

【小山田 浩介】

 

関連キーワード

関連記事