【2017衆院選・佐賀2区】台風の影響で開票完了せず 当落は23日に持ち越し
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22日に投開票が行われた衆院選で、佐賀2区(唐津市、武雄市、鹿島市など)は、台風21号の影響により、唐津市の7つの離島の投票箱が確認できず、23日午後2時に残りの投開票が行われることになった。当落の最終的な確定も持ち越される。
23日午前2時(開票率72%)の段階で大串博志氏(希望・前)が8万3,746票と古川康氏(自民・前)の6万5,780票を約1万8,000票リードしているが、報道各社も当選確実の一報が出せないでいる。
佐賀2区では大票田である唐津市は古川氏の地盤で、前回(14年)の衆院選でも両者は競い合ったものの、当時は古川氏が大串氏に約2万票差を付けた。そのため、実際に蓋を開けてみないと情勢は判断できない。前回、大串氏は古川氏に各地区で票差を拡げられてしまったが、今回は玄海原発のある玄海町、伊万里市、 大町町の3つを除いて、古川氏を上回っている。大串陣営はスタッフの電話10本作戦に代表される草の根運動が奏功した模様。深夜12時頃、武雄市志久の選挙事務所に姿を現した大串氏は支援者らに対してあいさつを行い、前回の選挙と比べて票が伸びたことに感謝の意を述べた。
保守の地盤である佐賀2区で、大串氏は衆議院議員を4期務めたが、前回の選挙では小選挙区で敗れ、比例復活を果たした。民進党の比例代表九州ブロックの名簿1番目の恩恵もあったが、今回は民進党から希望の党に転じる形で出馬。逆風の吹き荒れるなか当初は苦戦を強いられたが、持ち前のフットワークの軽さと人柄もあり、今まで以上に地域を回ることで挽回に成功した。「電話1本で大串ひろし」のキャッチフレーズをポスターに掲示したことから、佐賀と東京を一日2往復したことも。選挙期間中は多忙を極めた。支援者の一人は、”大串党”と称し、党や党代表に対してではなく、大串氏本人にほれ込み応援しているという。大串氏の事務所には2区の住民のほか、1区の住民らも応援に駆け付けるなど、人気の高さをうかがえる。
大串氏は今夏の国会において、安倍総理に対して、加計学園問題を追及したことで知名度を上げた。選挙戦ではアベノミクス批判と森友加計問題を中心に展開。農家の所得確保を第一に考えた農業者戸別所得補償を復活させることなどを公約として掲げている。
【総選挙取材班】
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