【2017衆院選・福岡】改めて責任を問う~小池、前原両氏の犯罪的謀略
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22日夜、福岡市内の選挙事務所で投開票を見守る民進党所属の参議院議員。県内ほとんどの選挙区で自民候補の当確が出たことを告げるテレビを睨みながらつぶやいた。
「与党対野党という直接対決の構図に持ち込まなければ厳しい…。わかっていたことだが」。
今回の選挙で自民・公明が大勝した最大の原因は、野党陣営がまさにこの構図に持ち込めなかったことにある。具体的には、4野党共闘(統一候補)で与党と戦う方針が、民進・希望の合流騒動でご破算になった。
野党共闘の「戦闘力」の高さは、昨年の参院選と知事選で野党統一候補が勝利した新潟県の事例で明らかだ。争点を東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非に絞って一点突破をはかり、理念や立場の違う野党間であっても連携・協力することで選挙結果に絶大な効果を生むことを示した。小選挙区制のもとで与党候補者に立ち向かうにはこのしくみを推し進める以外にない、誰もが認めざるをえない結果を示したはずだった。
この成功例を全国すべての選挙区で導入すべく、4野党は時間をかけて政策合意を進め、選挙協力の具体的な中身を詰める段階にきていた。今回の選挙で統一候補を立てていれば、6~7割近い選挙区で自民党を下していたという事実を数字として突き付けられている今、改めて合流騒動の犯罪性を再検証すべきではないか。パリで優雅な会見を開いた小池代表、さらに、選挙後に「(希望の党への結集について)いったん立ち止まる」と涼しい顔で言ってのけた前原氏の顔を、無惨に討ち死にした「希望公認・元民進党候補」らは、はらわた煮えくりかえる思いで見ている(自ら望んで踏み絵を踏んだこともあって同情の余地はないが……)。両氏に対する「A級戦犯」という表現を、「大げさ」「物騒すぎる」とする意見もあるが、むしろ穏当すぎるだろう。
小池氏、前原氏がどう責任を取るのか。また、どう取らせるのか。前に進むために、まずはそこから始めるべきだ。
【総選挙取材班】
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