伊方原発、阿蘇山噴火リスクにより運転差し止めへ
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13日、広島高裁は愛媛県の伊方原子力発電所3号機の運転差し止めを命じる仮処分を決定した。広島高裁は原発の新規性基準を合理的としながらも、火山の噴火リスクの評価に関しては不合理と判断した。今回の仮処分では頻度は低いとしながらも、阿蘇山が破局的噴火をした場合、火砕流、火山灰などの影響を指摘。四国電力が実施した地質調査などからは噴火の可能性を評価できないと判断。また、噴火による影響の予測も過少と判断した。
決定を受けて四国電力は「極めて残念。到底承服できるものではない。仮処分命令を取り消してもらえるよう、決定文の詳細を確認の上、速やかに異議申し立て手続きを行う」と発表した。
原子力規制員会は原発から160km以内の噴火の恐れのある火山のリスクを検討対象としている。阿蘇山から伊方原発までは約130kmで9万年前の阿蘇山の噴火の際には火砕流が到達した。今回の判決は火砕流が到達する可能性がある点を重視したもの。阿蘇山から160km以内には、九州内では玄海原発、川内原発が含まれており、今回の高裁決定は今後の原発運営に影響を与える可能性がある。
【柳 茂嘉】
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