2024年11月28日( 木 )

中国経済新聞に学ぶ~海外農産品 中国へ輸出拡大(後)

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日本が農産物の対中輸出を奨励

 マッチング会に参加した日本業者によると、日本政府は農産物と水産物の輸出を奨励し進めている。
 農林水産省の支援のもと、輸出復興公団は1月下旬から3月にかけてJR東京駅付近のオフィスビル、成田空港、関西空港などで中国人観光客にパックご飯を無料で配布。また、北京市や広州市などでも行い、計10万パックを配布した。

 今年、北京市や上海市などの5都市のデパートやコンビニエンスストも日本産米の販促イベントを実施。
 その前の5月19日に上海市梅隴鎮のデパートが日本産米PRのメディア発表会を行った。発表会で、農林水産省食料産業局の井上宏司局長は中国の消費者に向けて「日本産米は食品安全と便利さにおいてメリットがある」と強調した。
 『朝日新聞』は、日本の精米の対中輸出には主に2つの戦略的背景があると伝えた。1つは小泉政権以降の日本は農産物の輸出に力を入れ、米と米加工品の輸出額は大きな比率を占めている。2つ目は日本の近年の米の在庫状況は深刻で、輸出で問題を緩和しようという考えである。

 しかし、中国は世界最大の米生産国であり、対中輸出を拡大するとことは難しい。中国は精米の輸入に厳しい規定があり、指定された精米設備と蒸し処理の倉庫しか認められていない。日本では神奈川県にだけ条件を満たす設備がある。
 日本産米は加工製品であり、検疫を受ける必要がなく、それほど制約されない。日本は精米の中国進出に大きな期待を抱えている。

厳格な検査で品質を保証

 国務院の参事の劉志仁研究員は、「中国の対外開放の持続的な深まりにともない、中国の輸入の産品消費市場の規模がますます大きくなっている。これと同時に、ここ数年は中国の消費者の生活水準が持続的に向上し、すばらしい生活に対するあこがれの気持ちが強まっていることから、海外企業には中国市場を掘り下げて研究し、製品の品質を絶えず向上させることが求められるようになった。海外の農産品の中国への輸入には、新しい構想、新しい理念が必要で、高い基準と高い品質を確保しなければならない。そうでなければ、中国市場のニーズに応えることはできない」と述べた。

(了)


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