2024年11月24日( 日 )

【永田町の噂】「二階にしてやられた」。佐川氏招致は23日か26日~焦点は自民党内の流動化

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二階俊博・自民党幹事長
(自民党HPより)

 「二階(俊博・自民党幹事長)にしてやられた。情けない」。ある野党議員が吐き捨てた。

 森友学園疑惑をめぐる決済文書改ざん問題で、審議拒否を続けてきた野党は15日、衆院の一部委員会を除き与党側と国会審議の日程調整に応じる方針を示した。しかし、一部野党議員からは不満が噴出している。森友学園疑惑のキーマン・佐川宣寿元理財局長の証人喚問について与党は応じる方針だが、具体的な日程が決まらないままだからだ。
 野党としては、国民の怒りが最高潮に達している機に乗じて一気呵成(かせい)に安倍内閣を突きたいものの、のらりくらりとかわされた挙句に、国会正常化に応じさせられてしまった。自民党は佐川氏の「早期の招致」を表明するものの、すでに永田町界隈では佐川氏の証人喚問について、今月「23日(金)か26日(月)」という数字が1人歩きしている。
 しかも、野党が佐川氏と並んで証人喚問を求めていた、安倍首相夫人の昭恵氏については、与党は一貫して拒否したままだ。「昭恵氏を国会に呼べるまでは、ずっと寝たふり(審議拒否)でよかったんだ」(別の野党議員)。

 自民党の目下最大の関心事は、週末に予定される各種世論調査だ。支持率低下は織り込み済だが、下げ幅によっては、自民党内の「次」をにらんだ動きの導火線に火が付くことになる。15日は、自民党石原派最高顧問の山崎拓元副総裁と「反安倍」の急先鋒・青木幹雄元参院議員会長が会談するなど、外野陣も騒がしくなってきた。政局、ここに極まれり。

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