2024年12月22日( 日 )

【速報4】昭恵氏関与は否定するも、根拠は示さず~佐川氏証人喚問

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 午前9時30分ごろ、参議院予算委員会室の席に着いた佐川宣寿前国税庁長官。落ち着きなく視線を漂わせ、涙を浮かべているようにも見えた。

 

 佐川氏を証人喚問した主な目的は、近畿財務局が森友学園に国有地を売却した際の決裁文書の改ざんについて、「いつ、誰が指示したのか、動機は何なのか」を明らかにすることだった。しかし結果は、日本共産党の小池晃氏が指摘したように、「証人喚問した意味がない」ものに終わった。

 改ざん問題についての答弁は、「(自身が)刑事訴追の可能性があるので回答を控える」に終始。焦点となっている安倍首相や昭恵夫人の関与については明確に否定するものの、昭恵氏の名前が削除された理由については証言を拒否するなど不自然な点が多く、一時審議が紛糾して中断した。

 改ざんについては「財務局の個別案件」を理由に財務局内部で行われたことを明言したため、結果的に後輩官僚に責任を負わせながら、自身は疑惑を逃れたかたちになった。

 衆議院予算委員会での証人喚問は午後2時ごろから行われる。

 

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