中洲の街に突如、神事の列が現れる
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3日、中洲の街に雅楽(ががく)の音色が鳴り響き、神事の行列が現れた。その正体は福岡市博多区住吉にある「住吉神社」が航海の平安・豊漁・陸上交通の安全を祈る「潮干祭」という祭りの御神幸だった。
今でこそ、住吉神社の周辺は陸地だが、昔は海が深く、湾入した入江の岬に住吉神社があったという。その時代は、御神輿と一行を乗せた船が出航し、博多湾内を回っていた。今回の陸路での御神幸はその名残だ。
現代は「五穀豊穣」「大漁豊滿」ののぼりをつけた船に見立てた台車で街を練り歩いており、時代の変化を感じさせる。関係者は「毎年コースは違いますが、今年は中洲地区を周回しています」と語る。時代や風景が変わっても、昔から紡いできた安全を祈る神事。大切に次世代に繋いでいきたいものである。
【道山 憲一】
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