2024年12月26日( 木 )

食品大手5社、物流事業を統合した新会社を発足

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 味の素(株)、カゴメ(株)、ハウス食品グループ本社(株)、日清オイリオグループ(株)、日清フーズ(株)の5社は4月26日、来年4月に各社の物流関連企業を統合する新会社を発足すると発表した。

 食品物流を取り巻く環境は、トラックドライバー不足を筆頭に、慢性的な物流従事者の不足、燃料価格の上昇、CO2を始めとする環境保全への対応など、深刻化が進んでいる。
 統合する食品メーカー5社に(株)Mizkanを含む6社は、15年2月に、効率的で安定的な物流体制の実現を目的とした食品企業物流プラットフォーム「F‐LINE」の構築に合意。その後、協議を重ね、関東・関西間の中距離幹線輸送を再構築し、北海道エリアの共同配送などの取り組みを進めてきた。また、味の素、カゴメ、日清フーズ、ハウス食品グループ本社の4社は、F‐LINEプロジェクトが策定する物流戦略の実現と、北海道、九州エリアの共同配送体制の構築に向け、17年3月に、F‐LINE(株)、同年4月に九州F‐LINE(株)を発足させ、物流諸課題への対応を推進してきた。
 しかし、物流業界の労働力不足や、物流従事者の労働環境改善は喫緊の課題となっていることから、食品物流における全国規模の生産性向上を目指し、今回の統合、新会社発足に至った。新会社は、味の素物流(株)を存続会社とし、カゴメ物流サービス(株)(一部除く)、ハウス物流サービス(株)、F-LINE(株)、九州F-LINE(株)を統合。商号はF-LINEに変更する。

 今後はMizkanも含めた6社で引き続き、F-LINEプロジェクトで連携。トラックドライバーや物流センターなどの資産の共有を始め、共同配送による配送件数の削減、幹線輸送の再構築などの諸課題の解決に向け、既存の枠組みを超えた強固な協働体制のもと、「食品企業物流プラットフォーム」を確立し、持続可能な食品物流体制の強化を目指す。

FーLINE(株)発足スキーム

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