はしか発症、福岡県内で4例目 ~ 春日市・筑紫野市近辺で2次感染に注意
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福岡県は13日、大野城市の男児(3)がはしか(麻しん)を発症したと発表した。今年4月以降、福岡県内で確認されたはしか患者は4例目で、5月2日に2例目(春日市の20代男性)、11日に3例目の患者(博多区の30代男性)が確認されていた。2例目の患者が受診した医療機関に居合わせたことで、3例目、4例目の患者に感染した可能性があるとしている。
はしかは、感染して10~12日後に発熱やせきなどの症状が現れる。その感染力はインフルエンザなどと比べても非常に強く、空気感染や飛沫感染、接触感染で人から人へ伝播し、感染するとほぼ100%発症に至るが、事前に予防接種を行うことで、約95%の人が予防できるという。
県では今後、発症した患者の行動履歴の調査を進めるとともに、患者家族や医療機関に対して健康調査や疫学調査を実施し、二次感染予防の指導を行っていくとしている。なお県の調査結果では、今回の患者および接触者が、4月28日午前中と29日夕方~夜に春日市内の複数の小売店を、5月9日夜に筑紫野市内の大型商業施設を利用していた、と発表。今後も、さらに患者が発生する可能性があるとしている。
県がん感染症疾病対策課は、「感染力が極めて強く、通常のマスクや手洗いだけでは感染を完全に予防することはできません。初期症状は風邪に似ていますが、38度前後の発熱が2~4日ほど続きますので、『はしかかな?』と思ったら、速やかに医療機関での受診をお願いします。ただし、医療機関の待合室などで感染が拡大することも考えられるため、事前に連絡をしたうえで受診していただくことが望ましいです」とコメントしている。
【坂田 憲治】
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