ECOと向き合って20年~信頼を基に省エネから創エネまで提供(前)
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(株) 堀内電気
たしかな施工技術と一貫したサポート
地場電気工事会社の(株)堀内電気は2017年4月に設立30周年を迎えた。分譲型ソーラーファームの開発や太陽光発電システムの管理、LED照明、蓄電池などの省エネ事業にいち早く取り組み、販売・設計・施工・メンテナンスまでの一貫したサポートを行っており、個人や法人ユーザーからの信頼も厚い。
代表取締役を務める堀内重夫氏は電気工事士だった父親の影響を受け、1986年に起業。もともとは受変電、送電、電気空調、通信工事を得意とする、いわゆる電気工事業者だった。事業を拡大するにつれて、従業員を雇い始め、個人事業でも年間2〜3億円を売り上げるようになった。法人にする必要性を感じて97年に法人化。また同年に実施したモルディブ共和国での太陽光発電システムへの技術支援がきっかけとなり、同事業に取り組むようになった。しかし、事業化はそう簡単には進まなかった。2009年に余剰電力買取が開始されて需要は増加したが、見込み客は増加しても契約締結に至るケースは少なかった。
こうした苦労の時期もあったが、12年の再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の追い風もあり、国内外の大手や投資会社からのオファーが相次ぐようになった。今までの実績とノウハウの蓄積、そのたしかな仕事ぶりが実を結んだといえよう。メガソーラーなどの産業用物件の需要が急増したこともあり、13年3月期は4億円、14年3月期は12億円、15年3月期は19億円と飛躍を遂げた。このころには自社でメガソーラーの開発も手がけている。15年2月に運転を開始した「堀内八木原ソーラーパーク」(長崎県西海市)もその1つだ。
その後、FITによる買取価格の段階的な引き下げが行われているが、堀内社長は「採算の合う同事業はまだまだある」と言い切る。とくにメンテナンスの需要は堅調で現在の管理物件は100カ所を超える。これも同社のリアルタイム監視システムや設置後の管理サポートの対応の良さから、クライアントから管理まで任されることが多い。「福岡県豊前市で18年3月に完成する2カ所の自社保有物件のほか、福岡、長崎、熊本、鹿児島の4県で1〜2MW級の自社保有物件候補が約20カ所あります。向こう2〜3年は現在の5倍ほどの売電収入になる見通しです」(堀内社長)。太陽光発電の市場は縮小しているため、先々は従来のようにはいかないだろう。そのため同社は、今後、蓄電池と組み合わせた独立分散型で『自分で使って余ったら貯めるシステム』の提案にも力を入れる考えだ。
(つづく)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:堀内 重夫
所在地:福岡市博多区浦田1-5-46
設 立:1997年4月
資本金:4,000万円
TEL:092-513-3377
URL:http://www.horiuchi-e.co.jp<プロフィール>
堀内 重夫(ほりうち・しげお)
1958年12月生まれ、福岡県大野城市出身。筑紫工業高等学校(現・筑紫台高等学校)を卒業後、地元の電気工会社に就職。86年に堀内電気工事店を創業。97年には(株)堀内電気に法人化。2017年5月から福岡電気工事業(協)の副理事長を務める。趣味は釣り、ゴルフ。関連キーワード
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