2024年11月27日( 水 )

台風・震災への心がけ

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(1)運が良かった福岡、来年は油断するな!!
 北海道胆振東部地震の被害総額が4,400億円超にのぼると報道されている。この額からも復興までの道のりが、いかに困難か想像できる。
 地震の影響で北海道の主要産業の1つである観光業が長期間にわたって振るわないのではないかと懸念されている。とくに海外からのインバウンド数は急減しているようだ。まさに今からが正念場である。

 台風に関していえば、今年の福岡県は本当に恵まれていた。台風24号は大型の勢力を保っていたのだが、奄美大島周辺から当初の予想以上に東に逸れて大きな被害をもたらさなかった。(北九州市の一部で被害が出たようだが…)

 大打撃を受けると危惧されたのが台風25号である。先週2日あたりから「これは大事になるな」と覚悟を決めていた。「最低でも瓦が飛ぶよな」と腹を括った。というのは奄美大島100~200kmの西海上を北上しながら東向きに進路をかえ、五島列島から対馬海峡を横切る最悪のコースが想定されていたからだ。以前、同様のコースをたどった台風の時に自宅の瓦が飛ばされたことがある。もちろん、隣近所の屋根瓦も飛ばされていた。

 ところがどうしたことだろうか?台風25号は済州島の西をかすめて、朝鮮半島の最南端を横切り、日本海へと向かった。また幸いなことに24号と比較すると勢力が衰えていた。福岡県から250km離れた西域から回り込んで北上してくれたことで被害が最小限に済んだのである。

 幸運なものである。台風24号は奄美大島から大きくカーブをえがき東へ去った。和歌山県熊野地区に上陸して三重県・愛知県を横断して関東地区にも被害をもたらした。素人目でみれば「台風25号は、同様に東へと進路を変えるだろう」と考えるのが普通だが、実際は北上していった。2018年の福岡県は、ただの僥倖で台風被害から免れたに過ぎない。油断は禁物。

(2)東京モノレール利用は検討した方が賢明
 月に2回、上京する。浜松町までは必ず東京モノレールを利用している。しかし、以前から「もし地震が発生したらモノレールの橋桁が折れて脱線するのではないか!!」という怖れを抱いていた。海面スレスレを走るモノレールの橋桁を目撃すれば不安になるはずである。皆が「錆びついていかにも脆い」という印象を抱くだろう。確かに補強工事は行われているが、開通して半世紀を超えている。また当時、東京オリンピックに間に合わせるために突貫工事で開通させたという経緯もある。

 5日朝、羽田空港に向かうために乗ったタクシーの運転者さんの一言が気になった。「お客さんはモノレールを利用されていますか?2011年の東日本大震災の際、よく被害がでなかったものだと、皆不思議がっていました」と語ってくれた。裏を返せば東京直下型の地震が起きれば間違いなく橋桁が折れて大惨事が生じると皆が信じているのだろう。

 5日夜、交通機関の補強工事に携わっている、ある経営者と食事をした。彼も月に3回は上京している。「いやー、俺はモノレールには乗らないようにしている。万が一のための自己防衛策さ!!」と漏らしていた。私も次回からは京急線を利用することにした。

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