福岡市の産廃業者、許可更新できず 一時閉鎖へ
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福岡市博多区の産業廃棄物最終処分場を運営する業者が10月28日をもって、福岡市からの許可を更新できず、取引先に一時閉鎖の通知を送っていたことがわかった。産廃処分場の許可が期限切れとなったのは、(株)和幸商会(本社:福岡市博多区、箭内伊和男代表)で、金隈安定型埋立最終処分場の運営会社。本日、29日から処分場への廃棄物の受け入れができない。
取引先に通知されたのは、「許可期限切れのため、一時閉鎖する」という旨の文書。土地の所有権については、現在訴訟中で「裁判で土地を取り戻し、再開する」としている。
福岡市産廃指導課は「土地の使用許可が認められないうちは、許可を与えることはできない」としている。
同社は8月中旬、一時的に処分場を閉鎖。別会社へ事業を譲渡したうえで、新体制で処分場再開を計画していたが、「適正な処分場運営ができていない」と不安視する地主から土地の使用許可を得られず、頓挫。従前の和幸商会として10月から本格的に事業を再開していた。その後も、許可期限まで地主との交渉は続いたものの、話がまとまらなかった。地主や関係者は「現経営陣が出ていかない限り、土地の使用を許可しない。長期化しても、徹底的に争う」と話している。
閉鎖前の最終営業日となった10月27日、同処分場では多数のトレーラーの搬入が確認された。
【東城 洋平】
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