天神ビッグバンの象徴『ONE FUKUOKA BLDG.』 ついに明日グランドオープン

 福岡・天神の再開発を象徴する大型複合施設『ONE FUKUOKA BLDG.(通称:ワンビル)』が、いよいよ明日4月24日にグランドオープンを迎える。本日、プレオープンが実施され、筆者も現地に足を運んだ。商業フロアの一部をレポートする。

 本施設は、地上19階、塔屋1階、地下4階建てで、地下2階から地上5階までが商業ゾーンとなっている。商業貸室面積は約1万6,000m2(約5,000坪)におよび、計126店舗が出店する。

地下2階|日常利便性と“食の安心”を両立

 地下鉄コンコースと直結する地下2階には、イオン九州が展開する新業態のオーガニックスーパー「b!olala(ビオララ)」や、「クリスピー・クリーム・ドーナツ ONE FUKUOKA BLDG.店」などが並ぶ。日常使いと食のこだわりを両立したゾーンであり、通勤・通学者や近隣住民の日常生活を支える機能が充実している。

地下1階|食の楽しみが交差する「iiTo TENJIN」と「天神のれん街」

 地下1階には、天神最大級の客席数を誇るフードホール「iiTo TENJIN」と、7店舗・420席規模の「天神のれん街」が展開されている。香ばしい匂いに誘われながら、演出された“モダンな横丁”をめぐる楽しみがあり、食文化の多様性と賑わいが融合する空間となっている。

1階|天神の新しい顔となるハイブランドと街に開かれた空間

 1階には、CHANELをはじめとする世界的ラグジュアリーブランドが出店。福岡発レストラン「ロイヤル」が展開する新業態も登場しており、街ゆく人々にとっての「顔」となる華やかな空間が広がる。

2~5階|都市生活者の余暇と知的好奇心を満たす多様なコンテンツ

 2階から4階にかけては、ファッションにとどまらず、スポーツ、書籍、アート、カフェなど、多彩なジャンルの店舗が揃う。都市生活者のライフスタイルをより豊かにする空間設計が随所に施されており、訪れるたびに新たな発見がある構成である。5階には天神最大級の食堂「天神福食堂」が誕生した。

6階~スカイロビー|「創造交差点」としての中核機能

 6~7階は開かれた吹き抜けのスカイロビーであり、オフィスロビー(8~17階)やプレゼンテーションルーム、人気カフェ「REC COFFEE」などが配置される。オフィス入居者に限らず、カフェ来訪者も利用可能な「SKY LOBBY SQUARE」は、まさに"創造交差点"のコンセプトを具現化した空間といえる。

 最上階18~19階には、『ONE FUKUOKA HOTEL』が同日開業を迎える。上質な空間と都市景観を楽しめる眺望を備え、天神での滞在拠点としても注目される。

ONE FUKUOKA BLDG.

 本施設は、旧・福岡ビル、天神コア、天神ビブレの跡地に建設された。3施設の記憶を受け継ぎながら、次代の天神を象徴するランドマークへと生まれ変わった。
 訪れる人々が多様な出会いを通じて好奇心を刺激され、心身ともに豊かになれる空間──『ONE FUKUOKA BLDG.』は、その理想を高い完成度で体現している。

<INFORMATION>
ONE FUKUOKA BLDG.

所在地:福岡市中央区天神1-11-1
〔営業時間〕
ショップ:平日午前11時~午後8時/土日祝午前10時~午後8時
レストラン:午前11時~午後11時
※一部店舗は営業時間が異なる
〔ホームページ〕
https://onefukuoka-building.jp

【松本悠子】

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