23日、国土交通省九州地方整備局は熊本県人吉市の建設業者に対して、同整備局管内における指名停止措置を実施したと発表した。
措置を受けたのは丸昭建設(株)(熊本県人吉市)、指名停止の期間は同日から5月22日までの1カ月間。対象となるのは、一般競争入札への参加資格および指名競争入札での指名。
本措置は、同社が受注した「R6人吉市道中神大柿線災害復旧天狗橋外護岸工事」において発生した工事事故に起因するもの。事故は2024年12月23日に発生し、工事に従事していた作業員が重傷を負った。
事故の概要によれば、バックホウを操作していたオペレーターが機械の動きを制止しようと安全レバーを操作しようとしたところ、作業服の左袖がレバーに引っかかり、バックホウのアームが意図せず作動。これにより、近くで作業していた被災者の両脚大腿部がバケットと床掘斜面の間に挟まれ、引きずり上げられるかたちとなった。被災者は両大腿骨骨幹部開放骨折および両大腿動脈の損傷という重傷を負った。
九州地方整備局は、この事故について「安全管理の措置が不適切であったため、工事関係者に負傷者を生じさせた」と判断し、指名停止措置要領に基づき措置を適用した。
【寺村朋輝】
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