Dステーション、九州撤退の噂
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福岡の遊技業界関係者の間で、まことしやかに囁かれる噂がある――「Dステーションが九州から撤退する」というものだ。
費用負担に耐えられるか
パチンコホール(以下、ホール)「D’station」といえば、2017年に九州では有名なホール「P-ZONE(運営:(株)パラダイス)」を買収して九州初上陸をはたした業界大手。運営を手がけるNEXUS(株)(群馬県)は、P-ZONE12店舗の事業を承継したことで、18年6月期には400億円超売上高を積み増している。業績推移は好調であり、撤退などにわかに信じがたいのだが…。
あるホール経営者Aは次のように語る。「確かにそんな話を耳にしますね。事業承継したP-ZONE12店舗はすべて賃貸。私が聞いた話では合計で毎月1億円の家賃を支払っているとのこと。年間で12億円ですよ。その他諸々のランニングコストも考えると、費用負担は決して軽くないでしょう」。また、撤退の噂が出てくる背景には、出店からわずか3カ月足らずで休業となった「D’STATION前橋エキータ店(群馬県)」の存在もあると考えられる。前橋エキ―タ店は、17年12月29日にJR東日本・両毛線「前橋駅」前の複合施設「EKITA(エキータ)」の地下1階という好立地にオープン。しかし、18年3月12日には休業。同社はその理由を「『サービス全般において、多くのお客さまのご支持をいただく』という結果を残すことができませんでした」と説明。つまり、集客が当初予定していた目標数値に達しなかったのだ。
撤退は、ない!
別のホール経営者Bは次のように語る。「Dステ伊都はFACE伊都の存在もあり、かなり苦戦しているようですが、Dステ福重は高稼働と聞きます。初期投資のことも考えると、撤退はないのでは。長崎の不採算店舗を閉店させる可能性はあるかもしれませんが」。
NEXUS(株)は19年6月期の業績予想として、グループ合計で3,200億円の売上高を見込んでいる。
また、同社はオリンピックイヤーの20年に4,000億円の売上高計上を目標としている。単体で400億超の売上実績があり、来期は600億円の売上高計上を計画する九州市場の要、(株)パラダイスを手放すとは考え難く、九州撤退はないと断言できる。【代 源太朗】
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