完成7カ月後も空き家の「フォレオひびきの」テナント確保に苦戦
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北九州市若松区の学研都市に建設した商業施設「フォレオひびきの」が完工後7カ月になるのにもかかわらずテナントが決まらず未入居になっている。核テナントに予定していた大手食品スーパー(SM)に断られ、後継捜しが難航していると見られる。新設施設でもテナント確保が難しくなっていることが浮き彫りになった。
「フォレオひびきの」は、大和ハウス工業が約1万3,800m2の敷地に、2棟構成で総店舗面積約8,200m2の複合商業施設を建設。当初の開業予定は17年6月だったが、9カ月遅れの今年3月、西側棟にグッデイがオープンした。隣接する東側棟は8月初旬、建物は完成したが、入居テナントがないまま。計画では食品スーパーのほか専門店や外食産業を導入することになっていた。
出店を検討していた大手SMは、周辺人口が想定より増加を見込みにくいと判断したもよう。車で10分も行くと折尾でスーパーは多い。
大和ハウス工業が福岡市東区の東部青果市場跡に建設した「ブランチ福岡下原」は2階のテナントが埋まらず11月末、見切り発車し、現在も2階全体が未入居。
大和ハウスはイオンや青山商事、コスモス薬品などの大手流通企業の店舗建設を手がけ、いわばこの道のプロ。それでもテナント確保に苦戦しているのは、入る側の企業が消費需要の伸び悩む中、物件を厳しく選別し始めたことを示す。
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