2018年はタイヨー、アスタラビスタ、ヤマエ久野、岩田屋三越、トライアルカンパニー、コスモス薬品で社長が交代した。
中でも関心を集めたのがタイヨーで5月、清川和彦社長(66)が代表取締役会長になり、長男の清川継一朗常務(31)が後任に昇格した。清川会長は父から受け継いだ会社を鹿児島県首位のスーパーに成長させたらつ腕の一方、超ワンマンとして知られる。豪腕ぶりをいかんなく発揮したのが2013年のMBO(経営陣による企業買収)による上場廃止。メインバンクの鹿児島銀行に相談することなく進め、買収資金約150億円は三井住友銀行から借り入れた。かやの外に置かれた鹿銀の首脳は激怒したといわれる。株式市場の意向を気にせず自分の思い通りに経営するのが目的だった。
そんなワンマン社長なので経営を継一朗氏に任せるとは到底思えない。交代したのは早いうちから帝王学を身につけてほしいという親心だろう。清川氏は交代会見で「経営は年齢ではない」と言ったが、新社長でなく自分のことかもしれない。
新社長の人柄や実績は伝わってこない。30年間で840店を目指すとぶち上げたあたり、事業拡大意欲はあると思われる。
眠れる獅子タイヨーが目を覚ますことは当分なさそうだ。
(つづく)
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