「99.9％殺菌・除菌」に根拠なし、特商法違反で業務禁止命令

　消費者庁は21日、通信販売業の（株）イーシャ（本社：東京都渋谷区、佐藤太一社長）に対し、特定商取引法に基づく業務停止命令を出したと発表した。

　同社は今年9月26日以降、自社ウェブサイトで販売するデオドラントクリーム「CONIF（コニフ）」において、「ニオイの原因菌99.9％殺菌！」「ニオイの病原菌99.9％除菌」と記載。殺菌効果については72時間継続するかのように表示していたが、その裏付けとなる合理的な根拠を示す資料は示されなかったとしている。

　またほかのウェブサイトによる販売広告で「本日限定 sale終了まで後〇時間〇分〇秒」「SPECIAL TIME SALE あと00：〇：〇」と記載し、あたかも、記載される残り時間内に注文を行った場合に限り、特別に値引きされた販売価格で購入できるかのような表示をしていたが、実際は常時同じ価格で販売していた。

　消費者庁は、特商法で規定される誇大広告に該当するとし、同社代表取締役・佐藤太一氏および同社から業務委託を受け、同社の取締役と同等以上の支配力をもつ木島直紀氏に対し、12月22日～来年3月21日までの3カ月間、業務の一部（広告、申込受付、契約締結）を禁止するよう命じた。