中国経済新聞に学ぶ~若者のペットブーム 市場規模は日本を超える(後)
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オフラインに関心、食べ物と病気の世話だけでなくペットの社交も必要
ペット産業チェーンでは、ペットフード以外では、医療サービスも発展の可能性が大きい分野の1つだ。センターの「90後、95後のオンライン消費ビッグデータ考察」によると、90後と95後のペットヘの情熱がますます顕在化し、オンライン購買力が年々高まると同時に、医療サービスを代表とするオフライン消費も活発な動きをみせる。17年第4四半期を同第1四半期と比較すると、オフラインペットショップでは95後の注文が占める割合が3%増加し、動物病院では95後からの売上が占める割合が2%増加した。
このような飼い主の情熱がペット医療産業の急速な発展を促進する。就職支援サイト・智聯招聘がこのほど発表した調査研究結果によると、中国の主要都市に登場した新しい職業約800種類のうち、収入の上位3位にはペット医師、健康美容トレーナー、バーテンダーが並んだ。ペット医師の平均収入が最高で、月収2万元以上の人が29%を占めた。
医療のほか、伝統的ブランド企業もペット愛好家たちにアピールし始めている。スターバックスは今年、杭州市、広州市、深セン市、成都市、天津市にペットも入れる店をオープンした。店内にはペットのプレイコーナー、ペット用イス、ペットのための裏メニューなどが用意されている。
95後飼い主の二ーズがペット消費品目を次々生み出す
90後はペットの世話に細やかな愛情を注ぐ。センターの「2018年若者賃貸住宅ビッグデータ報告」をみると、90後はペットを細やかに世話し、ペット用ドライブシート、ペット用ホットカーペット、ペット用ウォーターサーバー、自動給餌器などの消費が急速に伸びていることがわかる。
犬や猫を飼う若い人々は、自分のスマート設備をばっちりそろえるだけでは飽き足らず、一連のスマート化設備を購入してネコちゃん、ワンちゃんの世話をする。猫を飼っている王さんは、「今年はうちの子のトイレをバージョンアップして自動的にフンの始末をする米国ブランドのリッターロボットを買った。5千元もしたけれど、時間と労力の節約になるし、非常によい買い物をしたと思っている」と話す。
スマート化、バージョンアップした新製品だけでなく、伝統的ブランドも新製品を次々に発売して、ますます拡大するペット市場でパイの分け前にあずかろうとしている。さきのインターネット大会で有名人が着て話題になったモンクレールは犬用衣料のポルドドッ グクチュールとコラボレーションして犬用高級ダウンコートを打ち出した。ベストやパーカーもある。
イケアは昨年、犬・猫用にデザインされたペット家具シリーズ・ルールヴィグを初めて発売した。全部で62種類の商品があり、ペットの基本的ニーズを満たす。ペット用ミニソファ、犬・猫用ハウスといった大型商品から、旅行用カバンのような小さなものもある。こうしたブランドに関して注意しなければならないのは、トレンドに流されやすい80後と異なり、95後の消費者の好みには常に人と違う個性を出したがっていることだ。
(了)
【文・莉莉】
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