2024年11月21日( 木 )

【売価比較】サンリブと西鉄ストア、値上げ幅はディスカウント2社上回る 前回消費増税時との売価比較

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 前回の低価格3社に続き、食品スーパー2社(サンリブと西鉄ストア)の2014年4月11日と今年1月31日の売価を比べた(下表)。比較可能な食品16品目中、サンリブは値上げ9品目に対し値下げ6だった(残り1品目の雪印バター無塩は前回在庫なし)。西鉄ストアは値上げ11、値下げ5品目だった。

 値上げ品目数はトライアル、ルミエールとほとんど変わらないが、値上げ幅はディスカウントストア(DS)2社より大きい。日清カップヌードルはサンリブが108円から150円、西鉄ストアは135円から151円に。明治ブルガリアヨーグルトは5年前には450gでサンリブが125円(400g換算で111円)だったのを400g171円、西鉄ストアは142円(同126円)を同172円に値上げした。90gから80gに減量したネスレ・ゴールドブレンドは80g換算でサンリブが486円から754円、西鉄ストアは448円から621円に大幅値上げした。

 明治ブルガリアヨーグルトの場合、トライアルは400g換算で116円から129円、ルミエールは118円から139円と小幅値上げにとどまる。ゴールドブレンドもトライアルは80g換算で532円から599円、ルミエールは407円から499円だった。

 食品スーパーはメーカーの値上げに対し販売力に勝るDSに比べ弱い立場にある。コスト吸収余力でもDSにおよばない。

 といって、客が価格の安いDSにすべて流れるわけではない。品ぞろえの豊富さと清潔な売り場、買いやすい環境はDSに勝る。

 食品スーパーとDSの価格差が拡大することはメーカーにとって好ましいことではない。価格への信用をなくすからだ。協力してコストダウンに努めることが求められる。

<サンリブと西鉄ストア 前回増税時との売価比較>

1、日清カップヌードル
 S 108→150    N 135→151

2、サッポロ一番味噌ラーメン5個
 S 369→322    N 362→431

3、日本ハム「シャウエッセン」148g
 S 215→230     N 361→359

4、雪印バター無塩200g
 Sなし→495    N 459→454

5、雪印ネオソフト300g
 S 205→171       N 247→205

6、明治ブルガリアヨーグルト400g
 S 111→171     N 126→172

7、ミツカン味ポン360ml
 S 205→204    N 184→205

8、ハウスバーモントカレー238g
 S 205→247    N 206→229  

9、キューピーマヨネーズ450g
 S 266→258     N 258→259  

10、カゴメ・とんかつソース300g
 S 143→160      N 106→ 118   

11、ネスレ・キットカットミニ14枚

 S 307→301  N 290→313  

12、キリン「のどごし生」6本
 S 670→679   N 627→697  

13、ネスレ・ゴールドブレンド80g
 S 486→754  N 448→621 

14、伊藤園「おーいお茶」2L
 S 173→193  N 206→151

15、キリン「のどごし生」6本
 S 670→679   N 627→697  

16、黒霧島25度1.8Lパック
 S 1596→1575  N 1620→1534

(注)
・価格は円、税込。矢印の左が2014年4月11日、右が19年1月31日。S=サンリブ・クリエイト宗像店、N=西鉄ストア・レガネット東郷店。
・明治ブルガリアヨーグルトは14年4月11日の450gを400gに、ネスレ・ゴールドブレンドは同90gを80g価格に換算した価格。
・日本ハム「シャウエッセン」はサンリブ209g322円、西鉄ストア127g308円を148gに換算した価格。
・西鉄ストアの1月31日「ネスレ・キットカットミニ」は13枚入りで、14年4月11日と同じ14枚に換算した。

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