「はかた一番どり」のあらい、古賀市ふるさと返礼品で賞味期限切れ品を誤発送～昨年11月には宗像市の返礼品でも誤発送

　古賀市役所は14日、同市のふるさと納税返礼品を取り扱う株式会社あらいが、賞味期限切れの鶏がらスープを含む返礼品「水炊きセット和（なごみ）」5セットを発送していたことを公表した。同市は商品管理の徹底が確認されるまで、同社の取り扱いを停止する措置をとっている。

　発表によると、4日に寄付者から賞味期限切れの連絡があり、市が同社に調査を指示。報告によって2018年10月に同社倉庫で混在させるミスがあったことがわかった。8日から誤発送者へ詫び状と代品の発送を行っているが、現在も2セットが未回収になっているという。

　同社は2018年12月にも、賞味期限切れの里芋団子を含む「団子鍋セット」を11件に誤発送していた。2度目の発生を重くみた市は社名を公表、改善が確認されるまで取り扱い停止とした。

　また、この際は、同製品を扱う宗像市に寄付者から賞味期限切れの報告があったことで発覚、同市は厳重注意を行っていた。今回を受けて同市は、「当市の返礼品に混在はないと報告を受けている」と述べる一方、古賀市と同様に返礼品としての取り扱いを停止している。

　同社は、取材に対し、「誠に申し訳なく思っている。昨年11月のときに対策を行ったが、今回は2度目の事案となり不徹底だったと重く受け止めている」と述べ、まだ不明の「水炊きセット」2セットの調査と代品対応を進めるとともに、改善策ができるまで自社商品の発送を停止するとしている。

　同市の田辺一城市長は、「あってはならない事態を引き起こしてしまい、寄付者様をはじめ市民の皆様、関係者の皆様にふかくお詫び申し上げます」と陳謝。指導・監督を徹底し再発防止と信頼回復に努めるとコメントした。

【小栁　耕】