2024年11月27日( 水 )

節税目的保険、続々販売中止へ 戸惑う保険営業マン

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 大手生命保険各社が、中小企業経営者向けに節税対策となるとして提案している保険商品の販売停止を発表している。国税庁が節税目的の契約が目立つ商品設計を問題視していた。万が一の備えという本来の保険の目的ではなく、中途解約を前提とし税負担を減らせるとした提案が経営者に受け入れられ、販売が加熱していた。

 突然の発表に、保険営業マンは戸惑いを隠せない。法人の節税を目的とした保険商品は1件の契約額が大きく、販売商品の主力としていた営業マンも多く、ショックは大きい。また節税目的で保険を利用していた中小企業経営者にとっても、新たな節税対策を図る必要がある。

 福岡市のある保険営業マンは「3月初めに節税対策の新商品を売り出す準備をしていたが、それも白紙となった。残された時間で契約を急ぐしかない。節税目的で保険を勧めていたが、それができなくなると、保険営業には大打撃」と話している。

【東城 洋平】

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