西鉄福岡(天神)駅、ホームドア実証実験の開始~本格整備は21年度予定
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西日本鉄道は28日、西鉄福岡(天神)駅でホームの安全性向上のためのホームドア実証実験を開始した。実証実験では、(1)ダイヤへの影響の把握、(2)ラッシュ時などの乗降客への影響確認、(3)乗務員の操作習熟、(4)車両の停止位置や編成数を判別する検知装置の性能確認の検証を目的とし、実験期間は約1年間を予定している。
今回採用された昇降ロープ式ホーム柵(支柱伸縮型)は、水平に張った5本のロープを昇降させる方式で、開口部を広くとれること、扉の数や位置の違いに対応が可能であること、視認性が向上し、支柱が伸縮型となっていることが特徴である。これにより、車両扉の位置が違う車両、車両編成数が違う車両に対応することが可能となる。
西日本鉄道は「ホームドアを設置することでお客さまの安全を守ることができると期待しています。実証実験の結果次第ですが、2021年度をめどに本格整備に着手予定です」とコメントしている。実験は2番線の一部で行われるが、最終的にはすべての番線(1番線、2番線、3番線の乗降ホーム)、7両分を整備する予定だ。
同社によると2018年に起きた人身事故の件数は6件、そのうち4件が駅構内での事故だという。現在、予定されているホームドア設置駅は西鉄福岡(天神)駅のみだが、ほかの駅にも設置されることになれば、事故の防止など、安全性向上につながるだろう。
【麓 由哉】
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