人を活かして、人を育て「夢をかたちに」するサービスを(中)
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エントリーサービスプロモーション(株)
代表取締役社長 新井 洋子 氏自分たちで考え“おもてなし”の一歩先を
――今、お話が出ましたが、新井社長は現在、福岡商工会議所では情報・文化・サービス部会の副部会長のほか、MIC・観光振興委員会の副委員長も務められておられます。そうした商工会議所の活動についてもお聞かせください。
新井 現在、商工会議所の活動のなかで、私がとくに力を入れているのは、情報・文化・サービス部会が主催でやっている「おもてなし講座」です。こちらは、主に商工会議所の会員企業の社員を対象に行っているものですが、基調講演と3回の講座、そしてコンクールを行うという一連の流れにより、基本的な接客スキルの向上を図るのはもちろんですが、各社独自の接客の在り方をつくっていくということが“肝”になっています。やはり、表面的な接客だけでなく、それぞれの企業が自分たちでお客さまのことを考えておもてなしに取り組むことが大事であって、いわゆる“おもてなし”の一歩先を行く、企業としての取り組み方を考えていこうというものです。実際に参加された方からは、「身だしなみなど、自分ではなかなか気づきにくいこともあり、とても参考になりました」といった声もいただいていますし、こうした取り組みを続けていくことで、皆さま方が“おもてなし”というところにだんだんと気を配るようになったり、興味をもって取り組むようになったりすることが、ひいては福岡のまち全体の活性化につながっていくのではないでしょうか。
――「おもてなし講座」を始められたきっかけは、どのようなものでしょうか。
新井 私は今から6年前に、集客交流委員会の委員長を務めたこともありますが、その委員会が終了する際に、「福岡をおもてなしのまちにしましょう」というような提言を行いました。「福岡をおもてなしのまちに」というのは、もともと福岡は港町で人が優しいですし、昔から“おせっかい”みたいなところがありますよね。当時はまだ近年のようなインバウンドが活況を呈する前でしたが、そうした福岡の良い部分をもっともっと伸ばし、国内だけでなく、世界中から福岡を訪れた人が、「福岡にきて良かった」「福岡って人が皆優しいよね」「福岡は楽しかった」となるように、“おせっかい”を“お接待”にして、おもてなしを行っていきたい――との思いで行った提言でした。それを聞いた永江部会長が「新井社長、せっかくなら私たちでおもてなし講座をやろうよ」といって始めたのが「おもてなし講座」です。こうした商工会議所の議員から発信された講座というのは、すごく珍しいと、会議所の方がおっしゃっていました。おかげさまで「おもてなし講座」も今年で3回目を数えました。私は講座での自分の講演の最後に、「そのおもてなしを続けてください。継続は力なりと言いますが、続けることが大事ですよ」と話すのですが、まさに続けていくことが大事です。この「おもてなし講座」は、今後も継続して行っていきたいと思います。また、商工会議所の活動を通じて、もっともっと福岡を活性化させていくためにも、もう少しいろいろなことを仕掛けていきたいな、と思っています。
(つづく)
【坂田 憲治】<COMPANY INFORMATION>
代 表:新井 洋子
所在地:福岡市中央区天神3-6-26
設 立:1975年7月
資本金:1億円(グループ合計)
売上高:(18/3)約23億円(グループ合計)<プロフィール>
新井 洋子(あらい・ひろこ)
1951年、宮崎県延岡市出身。福岡大学人文学部卒。70年6月、夫の新井康夫会長とともに、エントリーサービスプロモーション(株)を設立。90年1月から副社長を務め、営業本部を統括。2003年3月に代表取締役社長に就任した。17年7月から1年間、福岡第一ライオンズクラブの会長を務めたほか、福岡商工会議所で情報・文化・サービス部会副部会長、MICE・観光振興委員会副委員長を務めるなど、社外の活動にも精力的に取り組んでいる。関連キーワード
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