【パチンカー代の『釘読み』】1,000億円メーカー山佐、「業界最大級」の衝撃提供へ
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スロットメーカーの山佐(株)がホームページ上で公開した「業界最大級」の衝撃が話題となっている。公開されたのは大きく見開かれた目に「7月21日」の日付。そして『「業界最大級」の衝撃』という煽り文句が一体となった画像だ。
よく瞳のなかを覗き込んでみると、遊技ファンには馴染みのある模様が映りこんでいるのがわかる。この模様は、同社のヒット作、スロット「鉄拳」シリーズで使用される演出で見られるもの。考えられる答えは、7月21日、同社からスロット「鉄拳」の最新作が市場投入されるということだ。
「純増8枚超え?」
同社人気タイトルの新作リリースとはいえ、『「業界最大級の」衝撃』は言い過ぎだろう。実際にそう体感してもらうための仕掛けとして、現行の「スロット6号機」の枠組みのなかで最もわかりやすいのが純増枚数(大当たり中1ゲームで増えるメダルの枚数)での特徴付けだ。
2019年4月9日現在、パチンコホールで稼働しているスロット6号機のなかで最も純増枚数が多いのは(株)大都技研の「Re:ゼロから始める異世界生活」で8枚。仮に、山佐の「鉄拳」の新台が純増枚数8枚を超える10枚だったなら、僅か100ゲームで1,000枚のメダルを獲得できることになり、30分足らずで2万円程度の賞品と交換可能となる。間違いなく衝撃的な仕様といえる。
また、「鉄拳」の新台となれば、映像ハードウエア開発は4月1日に設立されたばかりの(株)バンダイナムコセブンズ(詳細はコチラ)が受注する可能性が高い。
「1,000億円メーカー、山佐」
山佐は1967年2月設立のスロットメーカー。カエルのキャラクターでお馴染みのスロット「ニューパルサー」などの開発・製造で相応の知名度を有する。また、航空機・船舶のリース事業のほか、太陽光発電事業も手がけており、その事業領域は多岐におよぶ。
遊技事業を中核としながらも、異業種への挑戦も果敢に行い、18年2月期には前期比93億円の増収となる、1,008億円の売上高を計上した。
ド派手な広告も打てない中、パチンコメーカーにはエンドユーザーである遊技ファンが本当に面白いと思えるパチンコ・スロット台の開発が求められる。それは、結果的に主要取引先であるパチンコホールに対しても、長期高稼働というかたちでの貢献につながる。
決して評判が良いとは言えないスロット6号機。果たして山佐はこの流れを断ち切ることができるのか、注目だ。
【代 源太朗】
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