ペイ導入合戦、使えるお店トップは「PayPay」~川端通商店街
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福岡市が18年6月からキャッシュレス社会の実現を目指すとして行った実証実験は3月31日で終了。市は今後もキャッシュレス化を推進していくとしている。
キャッシュレス化はどこまで進んだのか。川端通商店街(福岡市博多区)でQRコード決済(いわゆるペイ)の導入状況について以下の条件で調査した。
(1) 川端通商店街の主通路沿い
(2) 4月9日13~15時の時点で営業中
(3) 店舗入り口や見通せる場所にQRコード決済が利用できる旨の表示があるつまり、実際に使用できるかどうかではなく、通り掛かりに、ぱっと見で使えることがわかる店舗数の調査ということになる。
福岡市が昨年の実験開始時に公表した川端通商店街でペイが利用できる店舗は、楽天ペイ18店舗、LINE Pay8店舗。この時点でPayPayはサービス開始前。これに対し、9日の調査結果では、PayPay14店舗、LINE Pay8店舗、楽天ペイ4店舗、d払い2店舗であった。
利用できるにもかかわらず、積極的に表示をしていない店や、営業時間外の店舗も複数あった。実際に利用できる店舗はこれより多いことは間違いないが、消費者目線で利用できる店が多かったのはPayPayだった。次いでLINE Pay、一番多いはずの楽天ペイは使えることが店頭でわかるのは4店舗のみであった。
楽天ペイが使える店舗はアパレル、ファッション系のショップに多い。その店の雰囲気から「ペイ使えます」と店舗前面に表示しにくいという面もあるのかもしれない。
同商店街ではQRコード決済に対応する店舗の業種の幅広さが際立った。仏壇店に豆腐店、時計店に紳士服店、革ジャン専門店と幅広く、PayPayが使える保育園もあった。
「TACかわばた保育園」では、月額保育料以外で都度発生する延長料金などの支払いにPayPayが利用できる。まだ利用率は低いが、キャッシュレス普及のため利用促進を行っているという。同園は生後90日から預かることができ、4月10日現在、残り数名であるが受け入れが可能だという。
川端通商店街では、クレジットカードやSuicaなどが利用できる店舗も数多くある。これらも含めると半数以上の店舗が、何らかのキャッシュレスに対応している。福岡、博多で最も早く栄えたといわれる川端通商店街は、その歴史を有しながらも、最も新しい社会の時流に乗ろうとしているようだ。
【吉田 誠】
18年6月時点の導入店舗 法人名
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