2024年12月28日( 土 )

「JR×西鉄」筑紫野大型マンション 気になる交通事情

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 福岡市筑紫野市でJR九州と西鉄共同で大型マンション「マークスシティ二日市」(総戸数164戸)の建設が進んでいる。2大ブランドの実績はこの上なく、これ以上の安心感はないが、立地が最優先されるとなると苦戦を強いられそうだ。

 JR、西鉄のWアクセスとはいうものの、どちらも徒歩10分ほどかかることや、眺望はいいが、高台に位置するので通勤・通学にネックになると感じる人もいるだろう。

 業界関係者によると、思いのほか販売が進んでおらず、金額を当初予定の水準から幾分か引き下げ、販売スケジュールも遅らせるという話だが、実情はどうか。

 西鉄紫駅から当地を目指す道が狭いという問題もある。「松ヶ浦公民館付近のカーブは交通量が増えると危ない」という意見も聞かれた一方で、公民館の移転話も浮上した。

 同区の区長に確認したところ、「移設の話がもち上がっていることは事実」と認めたうえで、「区の総会では40人ほど集まるが、今の状態でも満杯状態。世帯が急増することを考えると収容できない。公民館は良質な避難場所でなければならないが、その対応を考えると現状では対応できない」と話している。

 現公民館ではこの先完全に「キャパオーバー」となり、総合的に考えて移設の可能性が高い。移設されれば、道路は拡幅され、交通のネックも緩和される。あとは財源をどう確保するかである。

【東城 洋平】

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