「ふふ河口湖」で知る、富士山の偉大さ(2)
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前回紹介した通り、1月の取材のなかでカトープレジャー・加藤代表は「リッチ層を満足させるホテルが無かったので、この市場に絞った『ふふシリーズ』を提供していきたい」と抱負を語っていた。
筆者は「リッチ層というのは外国人をターゲットにしているのですか?日本にもそのような富裕層がたくさんいるのですかね?」と野暮な質問をしてしまった(筆者はリッチな生活の経験が乏しいため、このような野暮な質問をしてしまったのである)。
加藤代表は「我がグループの高級ホテルに宿泊するリッチな外国人が占める割合は15%です。ですから、このふふシリーズのメインターゲットは裕福な日本人です。国内には大勢のリッチ層がいます。彼らは自分たちを満足させてくれるホテルの登場を待っているのです」と断言する。
それを聞いた軽薄な筆者は、加藤代表の野心作=「ふふ河口湖」を体験してみたいという気持ちが高まってきた。
本当に近い河口湖、混雑がなければ――
5月1日、午前7時発の飛行機に搭乗するために自宅を朝5時半に出発した。10連休中ということもあり飛行機は満員。羽田に着き、3月半ばの長野県の白馬行きの時と同じレンタカーを借りる。
首都高速の混雑度合は想像以上で、八王子まで2時間かかった。ここからは中央自動車道、甲府、岡谷、木曽谷から名古屋までの行程である。
東京都と山梨県境にある談合坂は混雑することで知られており、混雑緩和のために片側4車線になっている。ようやく大月に着く。大月インターチェンジから河口湖までは、およそ35kmの距離。中央高速道路が枝線としてここまで開通している。それだけ利用者が多いということだ。
河口湖からは有料道路が南進しており、富士山の東側を横断して御殿場、小田原へと伸びており、途中、東名高速道路につながっている。
要所要所にインターチェンジがあり、交通の利便性は高い。混雑さえなければ羽田から河口湖までは2時間半で行ける。ところが、この区間は渋滞が日常茶飯事である。結局、今回は3時間半を要した。
残念だったのは河口湖に近づくほど空が暗くなり、雨が降り出したことだ。恋い焦がれていた「富士山様」の展望は不可能な状態であった。
待望の「ふふ河口湖」に到着
河口湖に来る観光客は年間約400万人。湖の周囲には温泉を伴った旅館・ホテルが立ち並び、立錐の余地もない。東京都市圏の方々の安らぎのリゾートゾーンであることを改めて思い知る。
河口湖の遊覧船に乗った。「20分で1,000円とは良い商売だ」。船は30分おきにスタートするが、我々が乗船した時が80人。次の午後3時の便には100人超が乗っていた。船内には、外国人の顔も目立っていた。おそらく20%を占めていたのではないか。
乗船中、雨脚が強くなり、まったく富士山を拝顔することができない。「おそらくあのあたりだろう。まぁ慌てず明日ゆっくり眺めよう」と自分を納得させた。
待望の「ふふ河口湖」に到着したのは、午後4時。車止めにホテルのベルボーイが待ってくれており、傘をさして迎え入れてくれた。雨に濡れることを厭わない姿に思わず感動を覚えた。
(つづく)
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