福岡大空襲から今日で74年 ~防災への意識新たに
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今から74年前の1945年6月19日深夜、福岡のまちは大空襲に襲われた。午後11時過ぎからの約2時間にわたる空襲で、繁華街を始め、市内の主要な地域はほとんど焦土と化した。被災戸数1万2,693戸、被災人口6万599人を数え、死者902人、負傷者1,078人、行方不明者244人を出したほか、軍関係施設から官公庁、工場、一般民家に至るまで、多くの建物が被弾炎上し、都市機能は壊滅状態に。悪夢のような一夜となった。
それから74年を経て、福岡市の人口は160万人に迫る勢いで、人口増加率は政令市のなかで1位。市内各地で都市開発が進み、九州はもちろんのこと、日本のなかでもホットな都市の1つといわれるまでに、発展を遂げた。一方で、市内の区ごとの建物の建築年代区分のデータでは、市中心部にあたる中央区が古い建物の比率が一番高いという結果も出ており、新耐震基準が施行される前の建物も多く残っている。
18日には新潟で震度6強の地震が、昨年7月の西日本豪雨では200人超の死者が出るなど、災害はいつ何時おこるか分からず、決して他人事では済ませられない。福岡大空襲という戦災の節目の日を契機に、身の回りの防災について、意識を新たにしてみるのもいいのではないだろうか。
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