採用を阻む企業と求職者のミスマッチ(前)
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各業界で深刻化している人材枯渇問題。その要因の1つとして求人側と求職者側の条件が折り合わないという“ミスマッチ”がある。
総務省の「平成28年 労働力調査年報」によると、全国の完全失業者(男女計)が仕事につけない理由として一番多かったのは、「希望する種類・内容の仕事がない」の26.8%だった。次いで「求人の年齢と自分の年齢が合わない」が14.6%、「勤務時間・休日などが希望と合わない」が12.7%となっている。
なお、男女別にみると男性が仕事につけない理由で最も多かったのは「希望する種類・内容の仕事がない」(29.0%)。女性は「希望する種類・内容の仕事がない」(24.1%)に並び「勤務時間・休日などが希望と合わない」(同)が最多の理由となっている。これは子育てなどによる時間の制約が大きいものと見られる。
求職不足数が最も多いとされるのは、介護、飲食サービス、小売関係などの職種。一方、求職過剰になりがちなのは「一般事務」などだ。
勤務時間の制約が前提としてある以上、勤務時間・休日が一定な職業の人気と、勤務時間が不規則な職業の不人気は避けがたい状況となっている。関連記事
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