LINE、ANA、福岡市が共同で「ドローンで産地直送」の実証実験

　バーベキュー会場から、LINEでアワビやサザエを注文すると、玄界島から産地直送の新鮮食材がドローンで届ける実証実験が8月1日に福岡市西区で行われた。

　実証実験は、LINE Fukuoka（株）（本社：福岡市博多区、落合紀貴社長）とANAホールディングス（株）（本社：東京都港区、片野坂真哉社長）、福岡市（高島宗一郎市長）が協業して行ったもの。

　LINEが開発中の「お席で注文・決済」機能を利用して食材を注文し、LINE Payで決済まで済ませると、産地に注文データが届く。梱包した食材をドローンにセットするとボタン1つで飛び立ち、自動航行で注文の入ったバーベキュー会場に届く流れを想定したシステムを設計した。

　今回の実験は、近々での実用化を目指したものではないが、実際の運用を福岡市西区のざうお本店前の砂浜でテスト。注文から10分程度で食材を運ぶドローンが会場近くの着陸地点に到着し、スタッフが受け取った食材を注文客に手渡した。

　このほか（株）NTTドコモや（株）ウェザーニューズ、（株）自律制御システム研究所などが、それぞれ専門分野で実験をサポートしている。

【吉田　誠】