2024年12月22日( 日 )

中国経済新聞に学ぶ~世界最大の軽水炉原子力発電所が誕生

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 中広核集団からの最新情報によると、陽江原発6号機が168時間のフル負荷モデル稼働を無事に完了後、正式に商業運営を開始した。これにより陽江原発の100万kw級原子炉(計6基)が全面的に稼働し、世界最大の稼働中の軽水炉原子力発電所となった。

 陽江原発は原子炉数が中国最多で規模が最大の原発プロジェクトであり、中国の原発の 「規模化・シリーズ化・標準化」発展の象徴的なプロジェクトでもある。

 1、2号機はCPR1000技術路線を採用し、フランスのCPR第2世代原発技術を消化・吸収している。3、4号機はCPR1000+技術、すなわちEPR技術の国産化改良型を採用し、総合的な性能は第3世代技術に肉薄している。5、6号機はACPR1000技術路線を採用し、第3世代原発の主な技術特徴を備えている。6機の平均国産化率は83%で、カギとなる設備の国産化率は85%を超える。その立地選びは1988年に始まり、2008年12月16日にメインプロジェクトが正式に着工した。1~5号機はそれぞれ、2014年3月25日、2015年6月5日、2016年1月1日、2017年3月15日、2018年7月12日に商業稼働を開始した。うち5号機は初めて中広核が独自開発した原発の「神経中枢」とされる「和睦システム」を採用し、国内初の完全に独自の知的財産権を持つ原発デジタル化制御システムの工学実用化を実現した。

 中広核が明らかにしたところによると、陽江原発5、6号機の他に、和睦システムは国内の稼働中の原子炉の制御システムの改造に使用されている。また石島湾高温ガス炉、紅沿河、田湾、防城港などの新設原発プロジェクトで応用されている。中国の原発プロジェクトの投資額を累計で30億元(約453億円)近く節約している。

 稼働開始後の6号機の年間発電量は480億kwhにのぼる。「粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、マカオ両特別行政区によって構成される都市圏)」エネルギー構造モデルチェンジ・アップグレードの中で支柱的な役割を果たす。陽江原発の6月30日までの累計送電量は1,200億kwhを上回っている。これは27万haの植樹・造林効果に相当し、標準石炭消費を3,680万トン削減し、C02排出量を1億92万トン削減したことに相当する。


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