九州運輸局は11月8日、熊本県天草市の貨物運送業者に対し、輸送施設の使用停止命令(240日車)のほか、運行管理者に資格証の返納を命じた。ドライバーに健康診断を実施しなかったり、点呼を実施しなかったりしたなど14項目の違反が判明した。そのうち、運行管理者による安全確保に関する項目で120日車以上の処分となったため、資格証を返納させるに至った。
処分を受けたのは、天草市本渡町に本社を置く貨物運送会社「(有)柿本建材」。九州運輸局によると、巡回指導を行う適正化実施機関に、点呼未実施の通報があり、今年3月に2度の監査を実施。同監査により、認可を受けずに車庫の位置や収容能力を変更していたり、車両の定期点検が未実施だったりしたなど、貨物自動車運送事業法に違反していることが判明。
監査で確認された違反は合計14項目。同局は事業用自動車の使用停止240日車と運行管理者の資格証返納処分、加えて新たな運行管理者の届出を命じた。3カ月以内に届出がない場合には、処分の対象となる。監査当時、同社が保有する車両は7台だった。
【東城 洋平】
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