カンボジア地雷原跡地の活性化を目指して(後)
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「CMCコーントライ夢中学校」vs「CMCトゥールポンロー中学校」
サッカー交流大会2月16日、第24次CMCスタディツアーの最中に「CMCコーントライ夢中学校」のグラウンドで開催されたサッカー交流大会。同じバンティアイミエンチャイ州にありながら、これまで一度も交流したことがなかった「CMCコーントライ夢中学校」(2008年9月26日落成)と「CMCトゥールポンローみおつくし中学校」(10年12月2日落成)の2校がジリジリと照りつける太陽のもと、身体を宙に舞わせながらぶつかり合いました。約350人が集まり、熱気に包まれた交流大会を(一財)カンボジア地雷撤去キャンペーンの大谷賢二理事長がレポートする。
地雷原だった村に建設した中学校同士の初対戦
そして、いよいよ女子チームのキックオフ。トゥールポンロー中学校の監督は、「10‐0くらいで勝つ」と豪語していましたが、いざ始まってみると一進一退の攻防が続きます。どちらかというとコーントライ夢中学校が押していましたが、結局 PK戦に突入。
激闘の末、ようやくトゥールポンロー女子チームが勝ちました。そのときの選手たちの飛び上がり抱き合って喜ぶ姿に必死に戦ったことが感じられました。女子チームの勝者には、曽和理事長から「CMC YUME SCHOOL CUP」が手渡されました。
トゥールポンロー女子チームの辛勝に続き、男子チームのキックオフ。こちらはコーントライ夢中学校が押しまくって2‐0の完封勝利。ホームゲームでの勝利に村人たちも校長も大いに沸きました!コーントライ男子チームには、私から「CMC DATA-MAX CUP」を手渡しました。選手たちはカップを天に突き上げて喜びを表していました。
地雷原の村の中学校による初のサッカー交流大会は、女子チーム「トゥールポンロー中学校」、男子チーム「コーントライ夢中学校」が勝ち、両校1勝1敗という結果に終わりました。
迫力あるプレーの後は村民たちの交流会
試合が終わった後は、コーントライ村民による炊き出しで和気あいあいとした交流会が行われました。愛情がたっぷりこもった手料理をいただきながら、各チームの子どもたちの健闘を讃えて回りました。
「ワンボール・プロジェクト」で選手全員にサッカーボールをプレゼントしていただいたうえに指導や審判までお願いした「アンコールタイガーFC」の木米氏をはじめ選手の皆さま、両チームにユニフォームをご提供いただいた「NTスポーツショップ カンボジア」さま、メインスポンサーの「夢スクール2008」の曽和理事長をはじめメンバーの皆さま、データ・マックスの児玉直社長をはじめスタッフの皆さま、グラウンド整備や炊き出し、ステージづくりを手伝っていただいた皆さまを含め、すべての関係者に心より御礼申し上げます。また、来年も第2回大会を考えておりますので楽しみにしてください。
(了)
<プロフィール>
大谷 賢二(おおたに・けんじ)
1951年福岡市生まれ。福岡県立福岡高校、九州大学法学部卒。98年5月にNGOカンボジア地雷撤去キャンペーン結成。2008年12月にアジア人権基金より「アジア人権賞」を日本人として初受賞。11年4月に(一財)カンボジア地雷撤去キャンペーンを設立、理事長に就任。関連記事
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