東京には人がいない、お客もいない、通勤者もいない
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3月11日、12日の東京での体験をレポートする。福岡空港発で東京へと向かう第1便は昔のジャンボ機で480人乗りである。アシスタントパーサーに搭乗者数をたずねたところ「ハイ、84名のお客さまです」との答えが返ってきた。非常に恐縮しているというよりも不安げな顔をしている。確かに後方部の半分には、ほとんどお客さんが乗っていない。このような最悪の搭乗率が長く続いたら、誰でも今後の経営に対する不安を抱くだろう。
韓国の航空会社にも経営危機の風評が立ち始めた。コロナ蔓延阻止ではないが、経営への悪評を食い止めるには減便策を講じるしかない。東京の社員たちは異口同音に「通勤電車の混み具合は20パーセントほど減っているかな」と語っていた。
午前11時50分、東京駅には人がいない、お客さんがいない。観光客もまったく見られない。ビジネス客も激減。日本人も東京周遊を控えているのだろう。
定食屋に入った。魚フライ定食が1,100円。適正価格だが、地下街を歩く人の数が皆無なので、お客さんが入るはずもない。25の席数に対し、5名しかお客さんがいない。12時を過ぎてビジネスマンが殺到するのでは、と期待していたのだが、残念なことに期待外れに終わった。日本の中心である東京駅が、このような悲惨な状況なのだ。
19時に八王子で待ち合わせがあったので、18時ごろ、京王線の新宿駅で特急に乗った。立つのを覚悟していたが、車内は意外に空いており座ることができた。これには驚いた。しかも調布から先はかなりの余裕があった。
定宿に向かうため、22時半過ぎに銀座を歩いてみたのだが、人通りが少ないことに愕然とさせられた。定宿の宿泊者には欧米系の外国人が多いのだが、やはり減っている。翌朝、朝食をとったレストランにいたお客さんは20名程度。混み合っているのに慣れていたので寂しい限りである。
18時発の福岡行きの飛行機に乗るため、羽田空港へ(写真参照)。ロビーはガラガラ。機内の搭乗率は50%ほどだろうか!安倍首相による戒厳令は、また2週間延びる流れ。「さぁ、どうなる日本」。
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